コープさっぽろ(本部・札幌市西区)の関連会社、北海道ロジサービス(同・江別市)とTSUNAGUTE(同・東京都千代田区)は、公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会(本部・東京都港区)が主催する「2022年度ロジスティクス大賞」で「ロジスティクス大賞」を受賞した。(画像は、北海道ロジサービスの物流倉庫全景=同社ホームページより)

 公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会は、ロジスティクス推進に向け、優れた実績をあげた企業を表彰する「ロジスティクス大賞」を設けており、2022年度は39回目の開催。ノミネート委員会、ロジスティクス大賞選考委員会による審査の結果、北海道ロジサービスとTSUNAGUTEが今回のロジスティクス大賞を受賞した。

 深刻な労働力不足に見舞われている物流業界では、依然として非効率が存在しており、とりわけ納品伝票に関してはほぼ手つかずの状態。多くの現場では紙が主力で、各社が独自の様式で運用している場合が少なくない。そうした中、コープさっぽろに納品している加工食品、飲料、菓子などのメーカー約400社と卸商8社、道内輸送業者約20社を対象に、物流情報連携の必要性と意義、達成手段について1社ごとに丁寧に説明。これまで寸断されていた各社の物流情報をクラウド型共通システムに乗せることで納品伝票の統一、電子受領と製、配、販、輸送の関係者への情報連携、可視化を実現した。400社を超える関係者で取り組んだ内容や規模のほか、問題解決に向けた関係者の努力、得られた成果がもたらす経営面や社会面の革新度、波及効果が評価されたことが、大賞受賞に繋がった。

 北海道ロジサービスは、コープさっぽろが全額出資するコープトレーディング(本社・札幌市西区)の100%子会社。2021年度の売上高は約122億円、従業員数は約1000人。1日約700台が入場する。



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