コープさっぽろ(本部・札幌市西区)が10月にオープンさせる「コープさっぽろ そうえん店」(札幌市中央区北10条西23丁目1)の建設が、着々と進んでいる。既に2階建ての鉄骨が組み上がり、店舗の外観が現れてきた。オープニングスタッフ80人の募集も始まっている。オープンまで残り90日、新店舗の存在感が日増しに強くなっている。(写真は、建設が進む「コープさっぽろ そうえん店」)

 コープさっぽろは、建設中の新店舗の近隣で旧「そうえん店」を展開していたが、2000年11月に火災が発生、閉店を余儀なくされた。今回の新「そうえん店」は、22年ぶりの復活出店。コープさっぽろは、中央区内に店舗が少なく、昨年11月11日に「やまはな店」(南22条西10丁目1-1)を出店するまでは、小型店の「植物園店」(北5条西11丁目16-1)しかなかった。加入歴が長い組合員は中央区内に多く、同区内に店舗設置を求める声も強かった。1998年のコープさっぽろ経営危機までは、本部が北4条西11丁目にあったが、西区に移転してからは中央区内での存在感が弱まっていた。
 今回、南の「やまはな店」に次いで北の「そうえん店」を開設することで区内の組合員ニーズに応えるとともに、市内で3番目に人口が多い中央区内で「コープさっぽろ」のパフォーマンスを高めていく。

「そうえん店」の出店場所は、札幌中央卸売市場札幌場外市場の近くで、コープさっぽろ「宅配札幌中央センター」の北10条西線を挟んだ北側。店舗面積は1階に入るコープさっぽろが約416坪(1373・28㎡)、2階に入る「無印良品」が約440坪(1452・83㎡)。周辺には「イオン札幌桑園店」(北8条西14丁目28)以外にフルラインを揃えた食品スーパーがなかったため、地域住民の買い物需要に応える店舗になりそう。ただ、着工後に近隣のJR桑園社宅跡に、「ジェイ・アール生鮮市場」が新設する賃貸マンション1階に入ることが明らかになるなど、競争も激しくなりそうだ。


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