コープさっぽろ「そうえん店」開店、都市型・単身・若年層をキーワードに年商15億円目指す

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 コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は10月13日、108店舗となる「そうえん店」(同市中央区北10条西23丁目1-1)をオープンさせた。昨年11月に開店した「やまはな店」(同区南22条西10丁目1-1)と同様に都市型の品揃えをした店舗だが、店舗周辺に多い単身者、若年層の購買傾向に応じたMD(マーチャンダイジング=販売政策)を取り入れているのが特徴。(写真は、10月13日にオープンしたコープさっぽろ そうえん店)
(写真は、店舗入り口付近に並ぶ惣菜商品)

 1965年に発足したコープさっぽろは、大学村店(東区)と桑園店(中央区)をほぼ同時に開業。その後、1969年に桑園店は移転したが、2000年11月の火災により焼失。以降、コープさっぽろ草創期の店舗は、復活しないまま経過した。今回のそうえん店は、場所が違うものの、22年ぶりに桑園地区に戻ってきた店舗。

(写真は、オープンキッチンの惣菜売り場)
(写真は、魚屋のお寿司コーナー)

 2階建てで、外観は木目をアクセントにした茶系統、店内は白で統一、都市型の洗練された空間とした。出入り口は吹き抜けとなっており、2階に10月下旬開店予定の無印良品店舗に通じるエスカレーターが設置され、一見するとコープさっぽろの店舗ではないような印象がある。

(写真は、コープさっぽろ店舗で最大の冷凍食品コーナー)
(写真は、グミコーナー)

 店内は、農産や畜産、水産部門が扱う素材を使った店内調理の惣菜やコープさっぽろのPBスイーツ「トヨヒコ」の商品、インストアベーカリーのパン、成城石井のワッフルなど、購入意欲をかき立てる商品が並ぶ。冷凍食品コーナーは、コープさっぽろの店舗としては最大規模で、リーチイン冷レースやセービングガラスショーケースを導入、四隅に配置することで回遊性を高める工夫もしている。

(写真は、ラスク・ポップコーンのコーナー)

 単身、若年層向けには、バナナの量り売り、卵のバラ売りを店舗初導入。北海道初導入の純水炭酸水自動販売機も設置した。また、初のチャレンジ企画として子ども向けのグミコーナー、ラスク・ポップコーンコーナーも設けた。

 新店舗は、既存の二十四軒店(西区二十四軒3条1丁目2-30)から約1㎞と近い。二十四軒店は、キャパオーバーに近い状態のため、そうえん店の出店で地域シェアを高める。初年度の年間供給高(売上高)は、約15億円を予定している。湊達哉店長は、「周辺には食品スーパーがなかったので、地域のお客さまに満足いただけるような店づくりを進めたい」と話している。なお、そうえん店の1㎞圏内の世帯数は、全108店舗の中でもトップクラスで、徒歩や自転車での来店も多く見込んでいる。
(写真は、コープさっぽろ そうえん店)

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