イオン北海道(本社・札幌市白石区)が、河東郡音更町の複合商業施設「木野タウン」内で建設を進めている今秋開業の食品スーパー業態が「マックスバリュ」であることが分かった。業界内では低価格スーパー「ザ・ビッグ」業態ではないかと、戦々恐々としていた関係者もいた。「マックスバリュ」に決まったことで、極端な価格競争は当面、回避されるもようだ。(写真は、「マックスバリュ音更店」の建設地=2022年4月下旬撮影)

「木野タウン」は、音更町木野大通東11丁目1-1他の約1万3786坪(4万5495㎡)の土地を利用して建設されている複合商業施設。土地は、帯広市と音更町でパチンコホールを運営するジェネシス(本社・河東郡音更町)と関連会社ソフトアイランド(同・同)が所有しており、「ケーズデンキ帯広音更店」が先行して2019年11月21日にオープンしている。残りの敷地を使って、イオン北海道が食品スーパー、サッポロドラッグストアー(本社・札幌市東区)がドラッグストアの建設を進めている。

 イオン北海道は今年4月から店舗建設を始めたが、「ザ・ビッグ」か「マックスバリュ」か、業態を明らかにしていなかった。「ザ・ビッグ」となれば十勝圏初の進出となり、価格競争の激化が予想されたが、このほど「マックスバリュ」業態であることが分かり、業界が懸念していた価格競争は一定程度避けられるもよう。
 イオン北海道の十勝圏店舗は、大型スーパーの「イオン帯広店」と食品スーパーの「マックスバリュ」6店舗の計7店舗。統合前の旧マックスバリュ北海道が事業承継した、いちまるの店舗を「マックスバリュ」の屋号を変えてそのまま営業しているため、標準タイプの「マックスバリュ」店舗ではない。新店舗は、売り場面積700坪の標準タイプの「マックスバリュ」になりそうで、イオン北海道にとって十勝圏で初の新設「マックスバリュ」となる。


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