セコマ（本社・札幌市中央区）は４日、「セイコーマート厚別西店」（同市厚別区厚別西２条５丁目３ー20）で、冬の災害を想定した防災訓練を実施した。２０１８年９月の北海道胆振東部地震を教訓に、セコマは様々な防災対応策を進めてきたが、今回の訓練は災害協定先である日産自動車、北海道ガス、共成レンテムとの初の合同訓練。
（写真は、防災訓練の目的を説明するセコマの丸谷智保会長）
（写真は、災害支援テントの開設訓練を行うセコマのスーパーバイザー）
訓練では、冬場の午前７時に道央圏に大地震が発生、大規模停電、断水が発生している状況を想定。店舗従業員や店舗の安全を確認した上で、営業再開に向けた準備を行う手順で行われた。最初は、セコマのスーパーバイザー（店舗運営の指導者）６人が共成レンテム担当者の助言の下、災害支援用テントを開設。共成レンテムの担当者は、「共同作業をする場合はリーダーを決めておくことが大切。その人の掛け声のもと結節箇所の確認などを行っていく」と呼び掛けた。風でテントが飛ばされないようにするため30㎏の重しを６ヵ所に置いて設営を完了、この間10分を要した。
その後、プロパンガスによる発電や屋外に設置したジェットヒーターへの通電、店内用暖房の設置、日産リーフからパワームーバー（バッテリーに貯めた電気を取り出す装置）への給電と電気ポット２台の稼働、V２H（電気自動車に蓄えられた電気を家庭や店舗に使う）で店舗に給電する訓練も行われた。
セコマの丸谷会長は、「連携協定を結んでいる企業の方々と協力して、万が一の時でも素早く行動して地域の皆さまのお役に立てるようにしたい」と話していた。
