コンビニエンスストア激戦地の札幌市内で「ローソン」の積極出店が止まらない。8月6日(木)に新規2店舗を出店、札幌市内で今年に入ってからの新規店舗はこれで4店舗になる。
(写真は、8月6日にオープンする「ローソン札幌西町南七丁目店」=上と「ローソン札幌宮の森3条一丁目店」)

 コンビニ出店は、昨年来の24時間営業問題を発端に出店に急ブレーキがかかっている。新規出店よりも既存店舗のリフレッシュを優先する方針に各社が舵を切ったからだ。顕著なのは「セブンーイレブン」で、今年に入ってからは2月28日にオープンした移転新規店舗の「札幌伏古4条店」(札幌市東区)があるのみで、新規出店は現在のところゼロ。
 
 地場コンビニの「セイコーマート」も低出店で、今年は4月28日オープンの「狸小路2丁目店」(札幌市中央区)と7月15日オープンの「大通西5丁目店」(同)の2店舗にとどまっている。
 
 そんな中で、各社の開発担当者も驚くのが、「ローソン」。各社が慎重・低調モードに包まれているところを出し抜くように、強気で攻め込む。ところが、「地区責任者の交代で出店戦略が大きく変わるのがローソン。今の責任者はとにかく新規店舗を出したがっている」(関係者)とライバル各社は冷静に受け止めている。
 
 それは、これまでの「ローソン」の札幌市内での出・退店の“歩み”を各社が知っているからだ。「大量出店した後に大量閉店するのが、ローソンのこれまでの歩みだった」(同)。ともあれ、8月6日午前8時にオープンする「ローソン」は、「札幌宮の森3条一丁目店」(中央区)と「札幌西町南七丁目店」(西区)の2店舗。
 
 コンビニ市場の飽和が近づき、コロナ下の新常態が進む市場では顧客を惹きつける差異化がより強く求められる。「ローソン」のこれまでの“歩み”は転換するだろうか。



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