コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、ペットボトルの小型減容回収機を「ルーシー店」(札幌市白石区)など10店舗に導入する。既に「ルーシー店」には導入済みで1月31日までに他9店舗にも導入する。(写真は、ルーシー店に導入されたペットボトル小型減容回収機)

 ペットボトルは、プラスチックの代表的な容器だが、海洋に流出するとマイクロプラスチックになり生態系に影響を与えることが懸念されている。コープさっぽろはSDGs(持続可能な開発目標)を組合運営の基本に据えており、身近な環境啓発行動として組合員のペットボトル回収の利便性を高めるため札幌圏10店舗に小型減容回収機を設置することにした。

 ラベルとキャップを外したカラの2ℓまでのペットボトルを回収機に投入すると3分の1に減容される。1台につき280本まで回収できる。減容したペットボトルは、毎日500本から1000本単位で他の回収資源とともに江別市の「コープさっぽろエコセンター」に運び、専門業者に売却、海外で再生プラスチックとして利用される。

 設置店舗は、札幌市内の「ルーシー店」のほか、「しんことに店」(北区)、「あいのさと店」(同)、「藤野店」(南区)、「ソシア店」(同)、「なかのしま店」(豊平区)、「星置店」(手稲区)、石狩市の「いしかり店」、江別市の「野幌店」、北広島市の「エルフィン店」。設置費用は全部で約2500万円。

 コープさっぽろでは今回の取り組みについて、「プラスチック問題に対する小売業事業者としての責任であり組合員にリサイクルに参加しやすい環境の提供する意味で導入することにした。今後、好評であれば追加導入も検討する」としている。



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