DCMとケーヨーが来春統合へ、売上高6000億円規模に

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 ホームセンターのDCMホールディングス(本社・東京都品川区)とケーヨー(同・千葉市若葉区)は5日、業務提携の締結と将来的な経営統合に向けて協議を開始すると発表した。P1080565(写真は、DCMホーマック本社)

 DCMホールディングスは2006年9月に設立されたDCMホーマック(同・札幌市厚別区)、DCMカーマ(同・愛知県刈谷市)、DCMダイキ(同・愛媛県松山市)の持ち株会社で15年7月にDCMサンワ(同・青森市)と経営統合しておりホームセンター業界首位。ケーヨーは関東を中心として甲信、東海、近畿の店舗を出店している業界6位のホームセンター。経営統合が実現すれば年間売上高6000億円に近いホームセンターグループが誕生する。
 
 15年2月末現在でDCMホーマックは発行済みケーヨー株式の0・8%程度にあたる約51万株保有、ケーヨーはDCMホールディングスの発行済み株式の0・6%程度にあたる約86万株保有している。
 
 業務提携によって共通商品を導入してスケールメリットを活かし仕入れ値を下げるほか、両社が培ってきたプライベートブランド(PB)開発のノウハウを相互活用して地域のニーズに合致したPB開発を加速。また互いのノウハウを持ち寄って店舗フォーマットの開発などを進める。
 経営統合は、株式交換で進める計画で両社代表者を共同委員長とする「統合検討委員会」を設置、17年4月末までに経営統合する。
 
 DCMホールディングスの資本金は100億円、ケーヨーの資本金は149億4800万円だが、5日の株価終値はそれぞれ764円と498円。株式交換比率がどうなるか注目される。DCMホールディングスの15年2月期の売上高営業利益率は、3・9%。ケーヨーは0・5%。また売上高純利益率はそれぞれ2・1%と0・3%。

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