ツルハの既存店客数、9ヵ月ぶりプラスに

流通

 ドラッグストア、ツルハホールディングス(本社・札幌市東区)の1月度(2014年12月16日~15年1月15日)の既存店客数が、前年同期間比で1・7%増となり昨年5月度(14年4月16日~5月15日)以来、9ヵ月ぶりにプラスに転じた。また、既存店売上げも前年同月比5・1%増と昨年の消費増税以降で最も高い伸び。サッポロドラッグストアー(本社・札幌市北区)も既存店売上げが3・6%増で、ドラッグ復調の兆しが現れている。P1080204(写真は、ツルハ厚岸店)
 
 ツルハHDが1月30日に公表した2015年1月度の月次営業速報によると、新店を含めた全店の売上げは、この期間に新たに5店舗が開店したことなどから24・4%増となって好調。既存店の売上げも5・1%増だった。同社の既存店売上げが、消費増税後にプラスに転じたのは14年11月度からで、これで3ヵ月連続でプラスになったが5・1%増は増税前の駆け込み需要以来の高い伸びだった。
 客数は、全店が前年同期比19・0%増で既存店でも同1・7%増。既存店客数がプラスに転じたのは昨年5月度にマイナスに転じてから実に9ヵ月ぶり。客単価は、全店で4・5%増、既存店でも3・2%増と商品値上げの影響が出ている。ツルハHDの店舗は1348店舗。
 サッポロドラッグストアーの1月度(14年12月16日~15年1月15日)の売上高伸長率は、全店ベースが対前年同期間比11・5%増、既存店は3・6%増だった。サツドラの総店舗数は154店舗。
 ドラッグ2社の歳末商戦は比較的好調だったが、果たしてこれが“ドラッグ復調”に繋がるのかどうか2月度売上高にかかっている。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER