北海道中央バス・牧野和夫社長任期途中の突然辞任は何故?

交通・運輸

 札幌証券取引所本則市場に上場している北海道中央バス(本社・小樽市)の牧野和夫社長(69)が22日に辞任したことに様々な憶測が広がっている。20180124_164303(写真は、北海道中央バスの札幌事業部がある札幌バスターミナル)

 道中央バスは22日、牧野社長の辞任を適時開示、同日付で平尾一彌会長(75)が社長を兼務することになったと発表した。牧野社長の退任理由について、同社は「一身上の都合により本人から代表取締役及び取締役を辞任したい申し出があったため」としている。代表権は当面、平尾会長1人になる。

 牧野氏は、1973年に同社に入社、2012年6月に7年間社長を務めた平尾氏に代わり、代表取締役専務から社長に昇格した。その後は、平尾会長、牧野社長が代表権を持つ体制で推移してきた。

 同社の決算期は3月で、退任時期としては不自然。社長退任後も取締役として残り、株主総会で退任するのが一般的なケース。このため、「平尾会長は天皇とも言われており何らかの軋轢があったのでは」という声や「体調を崩していると聞いていた。それが原因ではないか」など憶測が飛び交っている。上場企業ゆえにトップの辞任は株価にも影響しかねない。

 道内上場企業の社長が任期途中で辞任したケースでは、14年9月の北海道電力(本社・札幌市中央区)がある。当時の川合克彦社長が病気療養に専念するため、代表取締社長を辞任して取締役相談役に退き、1ヵ月後に取締役も辞任した。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER