日本経団連の米倉弘昌会長が札幌で声荒げてみずほ銀行不祥事に言及、「経済界として断固たる判断示す」

経済総合

IMG_9264 日本経団連の米倉弘昌会長は9日、札幌市内で行われた道経連と懇談会後の記者会見で、JR北海道の一連の事件、事故の問題やみずほ銀行の信販会社を通じた暴力団への融資問題について言及、「2件ともコンプライアンスというのはトップ自身が高い倫理観を持って経営に当たる、常に社内の体制を直していくと言うことが非常に重要と認識している」語り、JR北海道の問題については「不可解だ」とし、みずほ銀行の暴力団融資については、日本経団連の封筒を掲げて激しい口調で「第三者委員会の結果が出て経済界の対応を決める」と述べた。(写真は経団連の封筒の裏を見せ企業行動憲章に照らしてみずほ銀行の不祥事について語る米倉弘昌会長)

 
 米倉会長は、JR北海道の事故、事件が連鎖して起こっていることについて、「公共交通事業を行っている会社としては本当に安全を忘れたような管理の仕方をしているのは非常に不可解だし誠に遺憾なことだと思っている。是非とも抜本的に社内体制、維持管理の方法、行動を見直して、北海道の住民の皆様の交通機関としてきちんとお応えしていくことが必要だろう」と語った。
 
 また、みずほ銀行の信販会社を通じた暴力団への融資については、自ら経団連の封筒を掲げてみせ、「これは経団連の封筒だが、この裏に企業行動憲章が書いてある。その第7番目には《市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力および団体とは断固として対決し、関係遮断を徹底する》と書いてある」と語ったうえで、
 
「経営のトップはこの憲章の実現が自らの役割である。銀行というのは経済の血液を流す非常に重要な役割を担っている。そういうところで、こういうような不祥事が出て、なおかつちゃんとした対応を取らなかったというふうに報道されており、本当に残念。我々としては銀行が第三者委員会を設置して原因の究明を行うとしているので、その結果の報告を受けたうえで経済界としての判断を下したい」と述べた。

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