上光証券が新さっぽろ営業所を開設、廻修史所長「顧客により近い地域密着路線で私募債販売を強化」

経済総合

 上光証券は9日、新札幌に営業所を開設した。札幌都心部から離れた郊外型のサテライト店舗で新札幌や江別、岩見沢、北広島を営業エリアとしてカバーしていく。証券業界が店舗閉鎖や縮小の方向にある中で、同社は得意の債券販売で郊外に出店、顧客により近い場所で地域密着路線を強化する。(写真左は新さっぽろ営業所が入る太陽生命新札幌ビル、右は開設した営業所と廻修史所長)

 
 

  同社は札幌本店のほか小樽、苫小牧、室蘭、帯広、北見の5支店を展開している。新たな店舗としては2008年10月の北見支店以来で営業所としては初。
  
 社内的には旭川や釧路での支店開設の考えもあったものの、人口200万人を抱え人口流入が続く札幌圏を強化するのが先決として新札幌に「新さっぽろ営業所」(札幌市厚別区厚別中央2条5丁目、太陽生命新札幌ビル5階)を開設した。
 
 4人で業務をスタートさせ、株式、投資信託はもちろんだが注力するのが債券の販売。同社が扱う債券は中小病院の診療報酬債権を債券にしたものや交通事故の保釈金債権を債券化した商品など3種類。一つの商品で49人にしか販売できない私募債と呼ばれるもので、利率は3~3・8%。リスクは株式よりも小さく安全性が高いのが特長。
 
 廻(まわり)修史所長は、「株式、投資信託はリスクがあるという見方をされている。そのイメージを崩していけるのが私募債。私募債の債券販売でお客様の層を広げていきたい」と言う。また、同社では3000万円以上からオーダーメイドの投資商品を作ることも提案しており、顧客により近い地域密着型で眠っている資産の掘り起しを進めていく。
 
「新さっぽろ営業所」は、同社にとって初の空中店舗でもある。これまで展開してきた路面店とは違う顧客アクセスになるが、ノウハウを蓄積していくことで今後出店を予定している新琴似や手稲での営業所開設に繋げていく考え。
 
 また、同社は現在私募債販売が499人まで可能になる第2種金融商品取引業の登録申請を北海道財務局に行っており、認可されれば新たに組成される債券販売にも取り組んでいく。

 同社では10月27日に新さっぽろ営業所オープン記念講演会を北海道経済センターで開催する。詳細は、同社ホームページhttp://www.jyokoshoken.co.jp

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