JRA(日本中央競馬会、東京都港区)が2018年6月から建て替え工事を進めていた場外馬券場「ウインズ札幌」(札幌市中央区南3西4)が竣工、5月15日(土)にオープンする。これに伴い狸小路商店街の「ウインズ札幌B館」は閉館となるが、B館1階にある「本陣狸大明神社」(通称・狸神社)がどうなるか注目されている。(写真は、5月15日にオープンする「ウインズ札幌」)
(写真は、5月10日で閉館する「ウインズ札幌B館」。1階には「本陣狸大明神社」がある)

 5月15日にオープンする「ウインズ札幌」は、以前「ウインズ札幌A館」のあった場所。老朽化による建て替えによって鉄骨造、地下2階、地上8階建ての建物に生まれ変わった。1階コンコースには約216インチの大型モニター、7階のUMACAフロアには約140インチのモニターを設置、迫力のある映像で高いライブ感が楽しめる。また、高級感とくつろぎ感のある6階エクセルフロアは、全席UMACAシート(在席型キャッシュレス投票)となっており、北海道地区では初の設置になる。

 2階はビギナーズコーナー、4階はイートインスペースなどで、外壁は自然光を利用した北海道の白銀をイメージしたデザイン。各フロアは自然光を取り入れて開放的な空間となっている。「ウインズ札幌」のオープンによって、これまで利用されていた「ウインズ札幌B館」と「アーバン館エクセルフロア」は5月10日(月)をもって閉館になる。

 こうした中、「ウインズ札幌B館」1階の狸小路商店街に面した西側に祭られている「狸神社」の動向が注目されている。B館は地権者らが1979年に建設した狸小路5丁目センタービルをJRAが賃借していたもの。「狸神社」は狸小路商店街100周年を記念して狸小路4丁目に建立され、B館オープン時に移転、以来41年間に亘りこの場所に鎮座してきた。B館閉館によってJRAの賃借期限も到来、同センタービルには店子がいなくなり、建て替えなども浮上しそう。「狸神社」は、文字通り狸小路商店街の守護神とも言えるだけに、運営管理を担う同商店街振興組合は対応を迫られそうだ。


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