札幌市中央区の狸小路商店街5丁目にある「狸小路5丁目センタービル」(南2条西5丁目)が、建て替えの方向だ。JRA(日本中央競馬会、東京都港区)が旧「ウインズ札幌B館」として賃借してきたが、新「ウインズ札幌」(南3条西丁目)の竣工に伴い移転集約、空きフロアになったため。最後まで残っていた飲食3店舗も、6月末で閉店した。数年後には、複合建物に生まれ変わりそう。(写真は、1階飲食店も退店して空きビルになった「狸小路5丁目センタービル」)

「狸小路5丁目センタービル」は、地下1階、地上6階で延べ床面積は約2076坪(6851・92㎡)。1979年に竣工しJRAが2階から上を「ウインズ札幌B館」として利用してきた。それから40数年が経過し、JRAは同時期にオープンした「ウインズ札幌A館」を建て替え増床、今年5月中旬から新しい「ウインズ札幌」として利用を開始した。

 これによって旧B館は空きビル状態になり、1階にあった飲食店も相次いで閉店した。狸小路5丁目センタービルが建つ前から、土地の一角を利用して営業していた「そば処くわじま」は今年3月28日に、土鍋ハンバーグ「北斗星」は6月20日、10年間営業してきた「カレー道場黒帯」は6月22日に閉店した。同ビルには、かつて札幌味噌ラーメンの礎を築いた「糸末」が入っていたこともあった。

「狸小路5丁目センタービル」の敷地面積は、約400坪(約1320㎡)。狸小路商店街に面したまとまった土地のため、商業機能を持った複合建物への建て替えが浮上しそう。また、1階にある「本陣狸大明神社」(通称・狸神社)は、建て替え後もこの地に鎮座する見通し。



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