札幌・狸小路商店街の4丁目で、9月15日に発生したラーメン店火災により損傷を受けていた「T4東ビル」が解体されることになった。既に解体工事は始まっているが、現場近くでは未だに焦げた臭いが一部で残っている。解体は11月末まで続き、その後新たな建物の建設が始まる見通しだ。(写真は、解体工事が始まっている「T4東ビル」)

 火災が発生したラーメン店は、「札幌炎神(えんじん)・狸小路本店」。同店は、南2条西4丁目4の「T4東ビル」1階で2012年9月に開店。道産味噌3種類をブレンドして、カネジン食品(本社・札幌市東区)の特注麺を使用、1300℃以上の火で仕上げる炎のラーメンとして知られていた。

 火災によって、木造2階建てのT4東ビル延べ約300㎡のうち、同店と隣接のインディアンフードダイニング「ジョーティ」を焼いたほか2階の一部も焼いた。火災後、「札幌炎神」は「狸小路本店」と「西条店」(南5条西8丁目7ー1、吉田ビル1階)を閉店、廃業を決めている。

 T4東ビルは火災後、ブルーシートに覆われたままだったが、所有者である遠藤興産(本社・札幌市中央区)は、10月12日から解体に着手した。解体は本間解体工業(同・同市西区)が行っている。「札幌炎神」は前述したように廃業、「ジョーティ」は営業再開まで姉妹店のスパイスダイニング「チャンダマ」(中央区北3条西7丁目1ー1、緑苑ビル地下1階)への来店を呼び掛けている。なお、「札幌炎神南5条店」は、「札幌炎神」の味を引き継いで店長が「ゑん神」を立ち上げ、11月1日にオープンさせる(10月7日からプレオープン中)。



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