札幌証券取引所は、13日に新興市場アンビシャス市場に新規上場したFUJIジャパン(本社・札幌市中央区)の有価証券上場通知書の交付式を開催した。札証2階会議室には、札証関係者やFUJIジャパン役職員のほか道内経済団体代表者、道庁幹部ら約60人が出席、交付式を見守った。(写真は、有価証券上場通知書交付式。左から小池善明札幌証券取引所理事長、佐々木忠幸FUJIジャパン代表取締役)

 FUJIジャパンは、2005年3月に住宅リフォーム工事の施工、外壁建材の製造販売を目的に設立。寒冷地で外壁リフォーム工事の実績を積み上げ東北、関東に事業エリアを広げ、4000棟以上の施工実績を持つ。

 国内で唯一、外壁リフォーム工事の企画、提案、施工、ローン相談、メンテナンスまで一貫して行っている。積雪寒冷地の北海道で蓄積した高度な施工技術を有し、顧客満足度も高い。17年12月期の売上高は12億3500万円、経常利益4700万円、純利益3100万円。

 小池善明理事長は、「アンビシャス市場への上場は、18年6月のエコモットから1年ぶりで、15年以降4年連続で上場企業が誕生した。00年にアンビシャス市場が創設されて以来18社目の新規上場になる。上場を機に道内外の投資家、株主に情報発信、知名度向上を図っていただき市場変更などステップアップを目指してほしい」と挨拶した。
 
 FUJIジャパンの佐々木忠幸代表取締役(51)は、「10年間にわたって上場を準備、2度チャレンジして実現できなかった。今回、3度目の挑戦で新規上場を果たすことができた。今後、北海道から全国に当社の商品力、技術力、人間力を発信する。必ず全国に通用する会社になって皆さまに恩返しすることを誓い決意表明としたい」と抱負を語った。

 この日の初値は公募価格の740円を上回る907円で終値は832円だった。上場で約8000万円の資金を調達、関東、北陸、中国地方での展開に活用する。なお、主幹事証券は藍澤証券で同証券にとっても初のIPO(新規株式公開)になる。
(写真は、記念の木槌の授与式)


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