札幌駅前通のヨドバシカメラ(本社・東京都新宿区)が所有する遊休地の一部を利用した期間限定の飲食・物販スペース「コバルドオリ」が22日にオープンする。札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)の指定管理者として賑わい創出に取り組んでいる札幌駅前通まちづくり会社がプロデュースする屋台ショップで、都心の遊休地を有効活用する新たな試みとして注目される。171215_コバルイメージ図(画像は、コバルドオリのイメージ図)

 ヨドバシカメラが、「コバルドオリ」のスペースとして貸し出すのは、北4西3の駅前通と仲通りに面した長方形の敷地約90坪。路地の雰囲気を醸しだすよう落ち着いた店舗デザインとして、地場事業者や若手起業家によるこだわりの飲食店舗ゾーン、都心部で店を構えたい事業者によるチャレンジショップゾーン、イベントなどが実施できるコミュニティスペース「コバル計画」の3つの機能を持たせる。

 飲食店舗ゾーンには、北海道産の新鮮食材を使ったハワイアンダイニングの「野菜バルMahalo」や「ザ☆ザンギ酒場Choi」、「立ち食い焼肉Tocchi(とっち)」。チャレンジショップゾーンには、札幌都心のビル屋上で採取された蜂蜜とこだわりのパン屋の角食パンで作ったトースト、サンドウィッチを用意する「サッパチトパン」、たっぷり玉ねぎと甘みのスパイスが効いたルゥカレーの専門店「コクドウカレー」の飲食2店舗と野菜バルと連携してハワイアン雑貨を販売する「Mahalo」の物販1店舗が出店する。
 コバル計画は、まちを面白くするプレーヤー同士が繋がり合い交流の場として貸し出す。こちらは2018年1月4日から利用できるようになる。

「コバルドオリ」とは、コミュニケーションスペースやコワーキングの「Co(コ)」、飲食を通じた交流を生む「バル」を仲通りで展開、都心における新たな「通りの文化」を創出しようと名付けられた。旧五番舘西武跡をヨドバシカメラが取得してから来年1月で丸7年、白いフェンスで周囲と隔絶してきたゾーンにようやく賑わいの薄日が差す。


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