札幌・すすきので貸しビルや駐車場経営を行っている旭観光リース(本社・札幌市中央区)が、時間貸し駐車場を相次いで閉鎖している。昨年10月の「旭パーキング6条」(南6西5)に続いて今年3月には「北欧パーキング」(南7西5)も閉鎖、立体駐車場の北欧パーキングは解体工事が始まった。(写真は、解体工事が始まった北欧パーキング)
「旭パーキング6条」は、広さ約200坪。昨年10月末に営業を終了したが、その後はタイムズ24(本社・東京都千代田区)の運営する駐車場「タイムズすすきの6・5」に切り替わって運営されている。土地所有は旭観光リースで、オリックス(本社・東京都港区)の根抵当権15億円が設定されている。
「北欧パーキング」は、約150坪の敷地を利用した高さ30mの立体駐車場。普通車が1時間100円(昼時間帯)の割安料金だったが3月中旬に閉鎖され、ホリイ(本社・札幌市東区)による解体工事が始まった。
土地所有は旭観光リースで、オリックスの根抵当権25億円、アトリウム債権回収サービス(本社・東京都千代田区)の抵当権4億円が設定されている。旭観光リースは、北欧パーキング解体後の利用について「話せることはない」としている。
同社が経営するもう1つの時間貸し駐車場「旭パーキング7条」(南7西6)は、月極駐車場に変更されて一般利用ができなくなるという。
同社の駐車場は普通車の昼時間帯が1時間100円と割安。すすきの地区では空き地を利用したホテル建設が活発で、時間貸し駐車場は相次いで閉鎖されており、北欧パーキングの跡地利用も注目される。