アメリカのゲーム販売会社、エレクトロニック・アーツ(EA)社と札幌市は、2025年6月24日、同社が主催するeスポーツ「Apex Legends Global Series(ALGS)Championship」を3年連続で、大和ハウスプレミストドームで開催する覚書を締結した。(写真は、覚書の締結式)
「Apex Legends」は、2019年にリリースされたバトルロイヤル・ファーストパーソン・シューティングゲームで、プレーヤーが、「レジェンド」と呼ばれる異なる能力を持ったキャラクターを選択、3人がチームとなって対戦するゲーム。2025年1月に、大和ハウスプレミストドームで行われたALGS Year4 Championshipには、国内外から延べ3万4000人以上が来場した。
EA社は、ALGS Championshipを2026年1月と2027年1月にも、大和ハウスプレミストドームで開催することを決定。今回、それを受けて、札幌市とEA社は、覚書を締結、市は、大会の広報支援とともに関係機関と協議して、大会を盛り上げていく協力をすることになった。また、両社は、3年連続の大会開催をきっかけとして、地域企業の参画やeスポーツの普及に繋がる活動にも協力して取り組む。
EA社のモニカ・ディズモア氏は、「2025年大会には、3万4000人以上が参加して、素晴らしい成功を収めたため、連続して開催したいと思った。もちろん、日本のマーケットが重要だということもあるが、札幌市とのパートナーシップが素晴らしかったことも連続開催のきっかけになった。札幌の人たちが、ホスピタリティ溢れる温かいもてなしをしてくれたことも大きい」と話した。
札幌市の秋元克広市長は、「大会の開催で、世界中の多くの人たちに札幌の魅力を発信できる。また、大会を通じて市民にeスポーツの魅力が浸透し、ゲームクリエイターが多い札幌の街のブランド価値が、さらに高まることを期待したい。EA社と協力して、eスポーツの聖地として、世界中に認められるように努力していきたい」と語った。
大会開催に協力する一般社団法人Eスポーツ協会の阿部雅司会長は、「今年の世界大会の熱気が世界中に発信され、北海道のeスポーツ普及にも大きな追い風になった。eスポーツの楽しさ以外にも国内外の来場者に札幌の自然、食、人の温かさを感じてもらいたい」と述べた。大和ハウスプレミストドームの指定管理者である札幌ドームの阿部晃士社長は、「今年開催されたALGS Championshipは、大型eスポーツとして初めての開催だった。雪の降る中で、雪に影響されないドームは、非常にインパクトがある。他のeスポーツの大会も札幌で開催していただければうれしい」と話していた。