住宅産業新聞創業者・小西征夫さんが札幌エルプラザにピアノ寄贈、お披露目コンサート開催

社会・文化

 札幌市中央区在住の小西征夫さん(84)が、札幌駅北口の「札幌エルプラザ」(北8西3)に電子ピアノと特注ステージ、音響セット一式(499万8950円相当)を寄贈、それを記念した、お披露目のミニコンサートが、2024年6月22日に行われた。1階エントランスには、市民ら約60人が集まり、三星裕里香さん(合同会社OFFICE Waon和音CEO)の演奏を楽しんだ。(写真は、市の前田市民文化局長から感謝状を贈呈された小西さん。後方が小西さん寄贈のピアノ)

 小西さんは、石川県加賀市生まれ。中央大学卒業後に小説家、酪農家を目指して23歳で北海道に渡った。しかし、ほどなくして夢が破れ、不動産業界紙に記者として入社。30歳で独立して住宅産業新聞社を創業した。以来、50年間、新聞発行を続け、札幌の住宅不動産業界のオピニオンリーダーとして活動してきた。80歳を迎えるにあたり、北海道建設新聞社に事業譲渡、現在は、在職中に取得した僧籍を生かして、親鸞聖人の教えである「他力」の考えを普及すべく、自費出版の小冊子「おゝ他力よ‼他力!」シリーズを9冊目まで発行している。

 小西さんが札幌生活を始めた原点の地が、札幌駅北口だった。社会人の一歩を踏み出した地であることから、地域への恩返しの目的で2024年4月、北口にある公共施設「札幌エルプラザ」に電子ピアノなどを寄贈した。この日は、お披露目ミニコンサートの前に、札幌市市民文化局の前田真子局長から小西さんに感謝状が贈呈された。前田局長は、「ピアノ演奏会などを通じて市民の新しい出会いが生まれ、『札幌エルプラザ』がより愛される施設になるように、大切に使わせていただきます」と述べた。

(写真は、ピアノを演奏する三星さん)

 その後、三星さんの演奏で、スコット・ジョブリンの「ジ・エンターテイナー」、ドヴォルザークの「新世界より(第4楽章)」、ジョージ・ガーシュウィンの「アイ・ガット・リズム」のほか、アンコール楽曲を含め4曲が演奏された。市民文化局によると、札幌エルプラザ公共4施設(男女共同参画センター、消費者センター、市民活動サポートセンター、環境プラザ)のイベントなどでピアノ演奏会を行っていくという。

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