(写真は、観光案内所入り口にあるパトレイバー・泉野明のポスター)
観光案内所と同じふれんどビルの3階にある苫小牧市産業経済部産業振興室。同部署が所管する観光振興課が、アニメツーリズム推進事業を担当している。事業開始時の2020年度から『ダイヤのA actII』、『僕だけがいない街』とコラボレーション事業をスタート。今年度は、『ウマ娘 プリティダービー』とのコラボも始まった。そのコラボイベントの一つが「市内周遊 出走!スタンプラリー」。4月27日から5月5日にかけて実施する同イベントは、観光スポットなど市内6ヵ所に配したウマ娘6人の等身大パネルを巡り、スタンプを集めるもの。先着3000人の完走者には、オリジナルクリアファイルをプレゼントする。なお、クリアファイル配布および、パネル設置期間は、4月27日から5月6日までとなっている。
6人のウマ娘だが、ひとりは前述のホッコータルマエ。ほか5人は、ノーザンホースパークの協力を得て、ノーザンファームで生産された名馬がモチーフのサトノダイヤモンド、サトノクラウン、ドゥラメンテ、エアグルーヴ、シュヴァルグランという面々。スタンプラリーの場所と設置されるウマ娘パネルは、次の通り。
■緑ヶ丘公園展望台
(サトノダイヤモンド)
■オートリゾート苫小牧アルテン ゆのみの湯
(サトノクラウン、※入浴券購入または売店での商品購入が参加条件)
■ノーザンホースパーク
(ホッコータルマエ、※要入園料)
■苫小牧市観光案内所
(ドゥラメンテ)
■道の駅ウトナイ湖
(エアグルーヴ)
■苫小牧西港フェリーターミナル
(シュヴァルグラン)
※詳細はhttps://t.co/7KyoDHf81Z
ウマ娘と苫小牧市が結びつくきっかけになったのは、同市のマスコット、とまチョップ。アプリゲームでは、ホッコータルマエと一緒にとまチョップが登場する場面があるが、これはCygamesが同市へとまチョップの使用許可を求め、それが認められたために実現したもの。そこから、市と同社との接点が生まれ、今回のコラボ事業へと続いた。
“推し活”という言葉がすっかり定着した昨今。好きなものにお金を投じる消費行動は、節約という概念とほど遠く、大きな経済効果を生み出す可能性を秘めている。アニメ、マンガ、ゲームなどの“推し活”を経済の推進力として上手く活用する苫小牧市の取り組みは、地域活性化の新たな手法と言えそうだ。