今年10月に札幌で行われる1つのビッグ事業が、北海道の未来を切り拓く契機になるかもしれない。その事業は「No Maps(ノー マップス)」。先端テクノロジーや斬新なアイデアなどを軸として新たなビジネスを生み出し、加速させることを目的にしたビジネスコンベンション。「映画」「音楽」「インタラクティブ(IT先端技術など)」の3分野を中心に、様々なイベントを開催する。DSCN6537(写真は、21日の記者会見で発表する伊藤博之氏)

 昨年10月には「No Maps 2016」がプレ開催され、札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)など49会場を使って、VRの体験イベント「没入祭」や「人工知能(AI)をビジネスに結び付けるには」をテーマにしたパネルディスカッションなど124の事業が行われた。総来場者数は2万7274人。そして今年はいよいよ「No Maps 2017」が本格開催される。
 今年は10月5日から15日までの11日間がメーン会期。この期間に集中的にイベントが行われるが、会期外にも様々な事業が実施される予定。会場はチ・カ・ホを核にしてアスティ45やわくわくホリデーホールなど札幌市内中心部を広域的に使って開催される。

 No Mapsでは①会議②展示③興行④交流➄実験の5つを事業展開する。① の会議では「No Maps Business Conference 2017」を本格開催。10日から13日の期間中は、農業や人工知能、地方創生などをテーマに、各分野で注目されている講師を招き、シンポジウムやセミナー、ワークショップなどが行われる。
 ② の展示は「No Maps Trade Show 2017」をビジネスカンファレンスと同時開催。先端技術や新しいサービスに関する40以上のブースを出展する。
 ③ の興行は5日から9日まで「第12回札幌国際短編映画祭」を開催。今年は世界中から集まった3524本の作品の中から選りすぐりのショートフィルムを中心に、特別プログラムなどの上映も予定している。
 また、音楽イベントとして「No Maps Music Weekend」が13日から15日の3日間、札幌市内中心部のホールやライブハウスなどを会場にして開催され、ロック、ダンス、アイドルなど幅広いジャンルの150組を超えるミュージシャンがライブパフォーマンスを繰り広げる。

 No Mapsが事業の柱と位置付ける④の交流。会期中は、カンファレンスなどの登壇者も交えた交流イベントを連日開催する予定。

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