北方ジャーナル10月号発売! 今月のトップは本誌独占「通信大手元幹部の不動産投資詐欺疑惑を追う」

マスコミ

「北方ジャーナル」2024年10月号が今日から店頭に並んだ。今月のトップは、本誌独占スクープ「通信大手元幹部の不動産投資詐欺疑惑を追う」だ。札幌在住の男性(78)が9億円近い巨額な負債を抱えて自己破産した。かつて通信大手の取締役だった男性は在職時から借金を繰り返し、不動産投資事業で年利24%の配当を出すとして元同僚や知人から多額の金銭を集めていた。だが、事業は全くのでっちあげ。昨秋から詐欺容疑で刑事告訴に動いていた債権者たちは、今回の自己破産を「責任逃れ」と怒りを隠さない。いったいその手口とは──。(画像は北方ジャーナル10月号の表紙)

 2019年夏に札幌で起きた首相演説野次排除事件の結末にも注目。結論は唐突だった。発生5年を過ぎた直後に伝わった最高裁による「上告棄却・不受理」の報。1年2ヵ月前の控訴審判決を追認するその決定は、当事者らが使う言い回しの通り「半分」意義のあるものには違いない。無論、即ち「終わったこと」になるわけではない。今回のレポートも、あくまで現時点での報告という位置づけだ。

 終戦直後の1945年8月22日未明に樺太の大泊(コルサコフ)港から引き揚げ者を乗せ、小樽に向かっていた引き揚げ船3隻が旧ソ連軍の攻撃を受けて2船が沈没。1船が大破し、1700人以上の犠牲者を出した留萌沖の悲劇「三船遭難事件」。この事件から79年目の8月22日、留萌市の了善寺で執り行なわれた慰霊祭で、今も日本海の海底に眠る2船の船影が鮮明に映った立体図が、関係者に公開された。沈没船の実際の様相が明らかになったのは初めてで、将来の引き揚げや遺骨収集につながる可能性もある。

 恵庭市の牧場で持ち上がった、長期間に及ぶ障害者虐待疑惑。被害当事者たちが起こした損害賠償請求裁判は、提訴から丸1年を経て5回めの口頭弁論を迎えた。早期に被害を把握していたことが疑われる被告の自治体は今回、改めてこれを否定し、原告側の批判を「誹謗・中傷」とまで言い募ることに。元市議への忖度も含め、飽くまで行政に責任はないとの主張は、2年めを迎えても変わらないようだ。

 札幌のホテル市場がいま熱い。さる8月、アパホテルなどを傘下に持つアパグループの元谷一志社長兼CEO、そして世界屈指の高級ホテルブランドを展開するハイアット ホテルズ コーポレーションの幹部が相次ぎ来札した。目的は同市での新しいホテルの建設発表だった。ビジネスホテルとラグジュアリーホテルとで客層は異なるものの、札幌というまちのポテンシャルにこれから大きく期待しているのは確か。両社に限らず目下、ホテル進出が顕著な同市。奇しくもコロナ禍が落ち着いたタイミングでのこうしたホテルラッシュは“満を持して”なのか、それとも“ようやく”なのか。今回のレポートで確認を。

 今月の「シリーズ・住宅不動産情報」では、札幌中心部に竣工・開業するオフィスビルにスポットを当てた。いま札幌の都心部ではオフィスビルや商業ビルの建て替えが活発だ。街全体のリニューアルが進む中で、建設途上の物件や解体を待っている物件、間もなく竣工・開業を迎える物件がある。古いビルが取り壊されて新しいビルが建つと、街の印象は大きく変わる。今回は、オフィスビルに絞って竣工・開業する物件を紹介する。

 このほか、24時間対応の急性期総合病院として知られる、医療法人徳洲会 札幌東徳洲会病院が本年4月に導入した「ハイブリッドER」による救急救命体制、北広島のボールパーク内の医療モールでオープンした小児科「Fビレッジこどもクリニック」のレポートもおすすめ。本誌表紙絵でお馴染みの画家で漫画家、鈴木翁二の傑作2編を収録した「鈴木翁二特選漫画館」も要チェック。道内の事件、話題が詰まった北方ジャーナル10月号のお買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンなどでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、右側下にある同誌のバナーをクリック。

※10月号主要コンテンツ
【報道】
◾️通信大手元幹部の不動産投資詐欺疑惑を追う──元同僚らを騙し、自己破産で踏み倒した9億円
◾️首相批判封殺の波紋(29)──丸5年で「半分勝訴」。野次排除事件で最高裁が国賠上告を棄却
◾️告発・陸の蟹工船(7)──「原告主張は誹謗・中傷」と恵庭牧場での虐待認識を市が否定
◾️深海工学会の調査チームが慰霊祭で初公開。留萌沖の「三船遭難事件」で沈没船の姿が明らかに

【ニュース】
■労災被害者ら支え続けて半世紀 NPO「いの健」が記念冊子作成
◾️安平川のPFAS汚染を契機に 「ラピダス」操業の課題浮き彫り
◾️賃料の高さでテナント募集に苦戦? 北広島駅西口の複合ビル「トナリエ」
◾️公開質問状に「無回答」で応じた仁木町議員に住民から高まる非難の声

【シリーズ・住宅不動産情報】(23)──札幌中心部に竣工・開業するオフィスビル
■ススキノ地区にもオフィスエリア 創成イーストにワーカー交流拠点

【社会】
◾️「立ち直り 支え続けて」少年矯正考えるシンポジウム 北海少年院で初の試み

【経済】──各トップが期待する札幌のポテンシャル
■ビジホ大手も世界最高級クラスも進出を加速させる札幌ホテル市場

【経済】──キャリアバンク・佐藤良雄社長が札証で講演
■外国人特定技能労働者の紹介を拡大 官の運営施設の受託業務が次の市場

【人物】──劇団うみねこ元代表・吉川勝彦さんに訊く(前篇)
◾️演劇一筋60年の反骨漢が説く芝居の大きな可能性

【医療】──診断と治療を一体化した札幌東徳洲会病院の救急救命体制
◾️道内初導入のハイブリッドERで3次救急と同レベルの体制で救命率をアップ

【医療】──地域の小児科不足を解決する一助に
◾️北広島の小児科医が地元に恩返し Fビレッジこどもクリニック開業

【介護】──家族で一緒に看取りができるシステムを導入
◾️札幌佐藤病院グループの老人ホーム「スリール しあわせ館」がオープン

【文化】──市立小樽文学館などが合同で伊藤整の「幽鬼の街」展
◾️地元を舞台にした作品世界がストーリーマップで「いま」になだれ込む体験

【特別企画】
◾️鈴木翁二特選漫画館《ちきゅうのよかぜ 他》

【長期連載】
●戦争遺産をめぐる旅(106)──特攻隊の悲劇をいまに伝える福岡市

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