北方ジャーナル9月号発売! 今月のトップは本誌独占「千歳の障害者福祉施設に浮上した性加害疑惑を追う」

マスコミ

「北方ジャーナル」2024年9月号がきょう8月12日から店頭に並んだ。今月のトップは、本誌独占「千歳発・障害者福祉施設に浮上した性加害疑惑を追う」。障害者福祉施設であってはならない疑惑が浮上した。千歳市内のグループホームに入居していた女性があろうことか施設経営者から性被害を受け、泣き寝入りを余儀なくされていたというのだ。関係者の証言から経営者の行為は不同意わいせつが疑われる。株式会社アガペ(本社千歳)が運営する共同生活援助事業所で、いったい何が起きていたのか──。(画像は北方ジャーナル9月号の表紙)

 本年4月に旭川市で起きた女子高生殺人事件をめぐり、7月上旬の『週刊文春』報道で伝えられた容疑者と旭川中央署捜査員との不適切交際疑い。同中旬にはその疑惑を補強する“証拠写真”がみつかり、複数のウェブ媒体や週刊誌が報じたほか、SNSを通じてまたたく間に拡散した。出会いの舞台となったのは、旭川「三六街」のカラオケスナック。写真の存在を知らしめた人物は、憤りを込めて訴える。「警察は襟を正してほしい」と。

 過疎や財政難などに悩む自治体が原発や“核のゴミ”関連施設の誘致に手を染めるのは、多額の原子力マネーの魅力に吸い寄せられるからだ。地震・火山列島の日本で、地層処分など容易にできないにも係わらず、「処分場を造ることは可能」とする壮大な虚構を示し、お金がほしい自治体が住民を巻き込む……。そうした状況に一石を投じ、住民目線で独自の地域振興プランを創ろうとする取り組みが、泊原発や核ゴミ調査問題を抱える後志管内で続く。2年がかりで行なった地域資源を発掘する作業などを基に小冊子も発行された。こうした試みの今と、「地域資源を生かした発展の道」を探る委員会の座長を務める小田清さん(北海学園大名誉教授)の話を紹介する。

 地元不在の再エネ振興で本当にいいのか──。「北海道の海に乱立する洋上風力発電の安全性を問う~能登半島地震から見えた海底活断層の脅威~」と題したシンポジウムが7月21日、道民活動センターかでる2・7で開かれた。北海道風力発電問題ネットワーク(佐々木邦夫代表)と一般社団法人北海道自然保護協会(在田一則会長)の共催。シンポでは地震が洋上風力に及ぼす影響などをテーマにした専門家の講演をはじめ、北海道(石狩市)、秋田県、山形県からの現状報告、識者による提言や総合討論が行なわれた。この9月号では、再エネ海域利用法のため一般市民が法定協議会に参加できない問題などを指摘した3地域からの報告を中心に紹介する。

 北海道ハイヤー協会の新会長・平島誉久氏へのインタビューも要注目。現在44歳の平島誉久会長の就任で一気に若返りを果たした一般社団法人北海道ハイヤー協会(本部札幌)。その行く手にはハイタクユーザーの右肩減やライドシェアという新たな規制緩和の圧力など、険しい道が待ち構えているようだ。だが社業において〝次の世代のタクシー〟を標榜し、大きな注目を集めるTAXI NEXTや、コロナ禍中には罹患者の搬送チームを結成するなど、画期的かつ求められる新サービスを実践してきたのが平島氏。変革期にあるハイタク業界で、協会運営にも手腕に期待が集まるところだ。そんな平島氏の最大の関心事は世界で広がりつつある自動運転。そう遠くない自動運転の時代を前にハイタク業界がいま、なすべきこととは──。

 今月の「シリーズ・住宅不動産情報」では、大和ハウス工業の「木造化戦略」にスポットを当てる。大和ハウス工業(本社大阪)は、北海道の戸建て住宅、低層集合住宅を従来の鉄骨プレハブ工法から木造在来工法に全面的に切り替える。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス=ゼッチ)水準の省エネ住宅が新築基準になる予定の2030年に向けて対応するのが目的で、住宅価格の低減にも繋げ1次取得層に購入促進をアピールする。第1弾として今年9月中旬以降、札幌市西区西野で木造建て売り住宅の販売を始め、低層集合住宅の木造化もラピダスに沸く千歳市などで進めていく考えだ。

 このほか、就任2年目の函館・大泉潤市長へのインタビューをはじめ、同市が取り組んでいる先駆的なひきこもり対策の現地レポート、創立100周年を迎えた道南うみ街信用金庫の田原栄輝理事長へのインタビューを収録した函館特集もオススメ。ウマ娘人気で注目される馬産地の地域課題を通して「観光立国北海道」を問う現地レポートも要チェック。道内の事件、話題が詰まった北方ジャーナル9月号のお買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンなどでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、右側下にある同誌のバナーをクリック。

※9月号主要コンテンツ
【報道】
◾️千歳発・障害者福祉施設に浮上した性加害疑惑を追う。経営者がグループホーム入居者を喰い物か
◾️道警不祥事(71)──女子高生殺人事件で「文春砲」被弾の旭川中央署員らが不適切飲酒か
◾️“核のゴミ”レポート(39)──原発マネーに頼らない地域づくりは「住民目線の振興策」で
◾️地元不在の再エネ振興の誤謬。札幌で開かれた洋上風力シンポジウムで各地の住民が現状報告

【ニュース】
■苫小牧民報で労組が異例の決断 2年後の再起目指し「活動休止」
■強制不妊被害者ら、国と和解へ 国賠最高裁判決受け首相が謝罪
■「貯蔵工学センター」から40年に 次世代へ反対運動をつなぐ道を
■住民監査請求をめぐる公開質問状に仁木町の全議員が横並びで「無回答」

【経済】──「ラピダス」の東哲郎会長が札幌で講演
■先端半導体開発の失地を回復し、北海道の6次産業を世界へ発信

【シリーズ・住宅不動産情報】(22)──大和ハウス工業が「戸建て」を木造へ
■ZEH水準と地域を見据えて大転換、低価格化に繋げてシェア拡大へ

【函館特集】
◾️就任2年目の函館・大泉潤市長に訊く。新幹線乗り入れを目指し挑む「新たなまちづくり」
◾️ルポ「ひきこもり」108──全世代対応の福祉拠点になった函館市の「地域包括支援センター」
◾️創立100周年の道南うみ街信金の田原栄輝理事長に訊く「道南経済の持続的成長を後押し」

【観光】───馬産地から「観光立国北海道」を問う
◾️日高発、ウマ娘人気の今と馬産地ならではの地域課題

【交通】───北海道ハイヤー協会の新会長・平島誉久氏に訊く
◾️タクシーの新しい価値と未来。ライドシェアは地域の違いを考慮し乗務員を守る在り方で

【医療】───老健「けあ・ばんけい」の施設長にピロリ菌研究の浅香正博医師が就任
◾️学者から「ひとりの医者」として利用者に尽くす老年医療に邁進

【地域文化】───歴史的建造物「旧寿原邸」に「小樽まち文化博物館」がオープン
●消えゆ小樽の“まち文化”の記憶をいまにとどめる数百点の展示

【長期連載】
●戦争遺産をめぐる旅(105)──福岡発・松脂採取跡が物語るキリスト教系、西南学院大学の苦悩と懺悔

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