「北方ジャーナル」2020年3月号が本日15日、店頭に並んだ。今月のトップは旭川医大元脳神経外科教授の強制わいせつ疑惑の続報だ。旭川医大は1月下旬の記者会見で、元教授が公用パソコンに猥褻動画を撮りためていたことを事実として認めるに至った。だが、その一方で「事件性はなかった」として懲戒処分を科さなかったことを正当化。本号では逃げに終始する大学側の隠蔽体質を浮き彫りにし、新たに判明した元教授の論文盗作事件をすっぱ抜く。その盗作論文は元教授が同医大に勤務していた2017年に、国内の権威ある学会「日本脳神経外科コングレス」に投稿されたものだった──。(画像は、北方ジャーナル3月号の表紙)

 昨年9月号から報告を続けている首相演説野次排除問題のレポート読み応え十分だ。排除の法的根拠を示そうとしない地元警察を相手にした国家賠償訴訟が1月末に初弁論の日を迎えた。北海道警と法廷で闘うことを決意した原告は初陳述で何を訴えたのか。また同誌がスクープし、マスコミが後追いした函館消防・不正手当問題の新展開も見逃せない。先般の幕引き直後に懲戒案件が露見し、“出会い系”疑いにより職員2人が停職6カ月の処分を受けていたことが明らかとなっている。

 このほか、他の追随を許さない「道警不祥事」レポートをはじめ、施設修繕費の負担をめぐり長沼町と恵庭開発が泥仕合を演じ、営業がストップしたマオイゴルフリゾートの現状、中川町・エゾシカ事業の補助金不正流用疑惑の続報、地域のリアルな今を伝える「道東・釧路特集」、保健所に取材した新型コロナ肺炎への対処法などもオススメだ。本誌でしか読めない道内の事件、話題が詰まった北方ジャーナル3月号のお買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、右側下方にある同誌のバナーをクリック。

※3月号コンテンツの一部
【報道】
■旭川医大元脳神経外科教授の“性倒錯と論文盗作”。他者の論文素材を盗用して権威学会に投稿した元教授
■首相批判封殺の波紋⑥──野次排除訴訟、原告が札幌で初陳述
■函館消防・不正手当問題⑦──“出会い系”疑いで懲戒、未発表「被害者に配慮」と函館市消防
■指定管理者の訴訟でマオイゴルフリゾートが営業停止。施設修繕費の負担をめぐり長沼町と恵庭開発が泥仕合
■道警不祥事から考える39──「警部補わいせつ」公表せず。昨年1年間で懲戒7、監督措置69
■中川町・エゾシカ事業疑惑を追う②──イノチヲツナグの菊地隆氏が告発経緯と内情を本誌に激白
■「原発のむら」で聖夜の悲劇。泊村長選直前に若手職員はなぜ命を絶ったのか

【ニュース】
■札幌市保健所に訊く「猛威振るう新型コロナ肺炎への対処」
■本誌記事「アンビシャス賞」受賞、掲載中の“道警野次排除”報道に
■道警クラブが余興ビデオ見送り、独特の慣行、昨年限りで終了か
■道新記者が酒気帯び運転で検挙、紙面では「STOP飲酒」展開中

【釧路特集】
●伊東良孝衆議「地元目線で描く“再生の処方箋”。捕鯨基地釧路からクジラ復権を」
●釧路市政の現状と展望「バルク港湾で民間投資が活発化」
●釧路信用組合・忠村浩志理事長「訪問回数を増やし地域密着を強化」
●北泉開発のエゾシカ6次化事業「目指すは阿寒発のソウルフード」

【経済】
●失われるススキノのランドマーク。ラフィラ閉店に寄せる人々の思い

【長期連載】
■ルポ 「ひきこもり」(54)──小樽の家族会元世話人が語る「私の体験」②「いま辿る過去への旅」
■戦争遺産をめぐる旅(56)──海軍唯一の捕虜収容所。神奈川県鎌倉「海軍大船収容所跡」



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