「北方ジャーナル」2019年11月号が本日15日、セイコーマートの店頭(※台風19号の影響による本州方面の物流の乱れにより書店では17日以降に発売)に並んだ。今月号のトップは、マスメディアが触れようとしないアイヌ問題の深層レポート第一弾だ。かつてのアイヌ民族の英傑、シャクシャインを顕彰した像を昨秋、所有者である新ひだか町が解体撤去し、新ひだかアイヌ協会が新しい像を建立した問題が地元でくすぶっている。かつて全道のアイヌ関係者の総意の下で建てられたシャクシャイン像は、なぜ葬られることになったのかーー。(画像は、北方ジャーナル11月号の表紙)
暴走の様相を呈してきたJR札幌駅北口近くの「北8条西1丁目市街地再開発事業」を追ったスクープも必読。地権者の合意形成なく札幌市が再開発組合を認可したことで事態が混迷。全国的にも異常な事態が「北8西1」で起こっている。
さらに安倍首相への野次が警察によって強制排除された事件の続報を今月も掲載。「事実確認を継続中」「中立性に疑念が抱かれたことは残念」「今後とも不偏不党かつ公平中正に」などと繰り返し、強制排除の法的根拠を示せない道警の議会答弁の一部始終を全文掲載する。
このほか、本誌のスクープ後にマスメディアが追随した「函館消防・不正手当問題」も見逃せない。同市消防本部は9月末、内部調査の結果を発表。なぜ不正の全貌は確認不能のまま幕引きを迎えることになったのか。さらには「雇い止め訴訟」で揺れる中で鈴木学長が突然辞任届を出す事態となった札幌大学の内幕レポート、悪質な会社乗っ取りなどで本誌が追及してきたザイ・コンファーム社に道警に家宅捜索が入っていたニュースなども要チェック。
北方ジャーナル11月号のお買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、右側下方にある同誌のバナーをクリック。
※11月号コンテンツの一部
【報道】
■新ひだか町発・新しい「アイヌの英傑像」に噴き出す批判。新シャクシャイン像は民族分断のシンボルか
■首相批判封殺の波紋③ーー「事実確認」3カ月、議会答弁で法的根拠示せず野次排除、道警の沈黙続く
■函館消防・不正手当問題④ーー「組織ぐるみ」飽くまで否定―不正支給額1200万円超
■迷走する「北8西1市街地再開発事業」。地権者の合意形成ないまま札幌市が再開発組合を認可
■医療現場で散った命⑧ーー看護師遺族、闘い終わらず。「お荷物」発言、医師が否定KKRは過労自体を認めず
■HIV偏見と闘う③ーーHIV内定取り消しに「違法」判決、事後の病院声明に原告ら怒り心頭
■「雇い止め訴訟」で揺れる札幌大学に新たな衝撃。控訴審勝訴でも続く混乱、突然出された鈴木学長の辞任届
■“核のゴミ”レポートPART11ーー幌延・処分研究施設の期間延長めぐる道の対応
【ニュース】
■ザイ・コンファームの小林氏が狙う「企業主導型保育事業」の助成金
■無令状GPS、二審も違法判断。無罪主張の原告男性は即日上告
■特需はあったが一部にとどまったラグビーW杯・札幌のビール消費
■「面白い恋人」訴訟を逆手に取った石屋・吉本のコラボ商品が完売御礼
■「親は解決を急がず子供のペースで」ひきこもり支援のセミナーが開催
■「れいわ新選組」の山本太郎代表が北海道を皮切りに全国行脚を開始
【地域】
■胆振東部地震から1年。被災地を支える“食の物語”ーー甚大な被害でも揺るがない3町のブランド力
【長期連載】
■ルポ 「ひきこもり」(50)親の過保護・過干渉の底にある“子供のあるべき姿”の押し付け
■戦争遺産をめぐる旅 (52)全国から脚光浴びる宇宙のまちーー大樹町に残された「旭浜トーチカ」
■検証「泊原発は本当に必要なのか」(45)噴き出す関電マネー疑惑。「北電は、大丈夫なのか」
【経済】
■コープさっぽろが「SDGs推進プラットフォーム」を設立
■道南の拠点都市に「マックスバリュ若松店」がオープン
【アート】
■問われるパブリックアートの維持管理③ーー関係者が緊急提言。道内の野外彫刻に迫る倒壊の危機
【医療】
■アスリートをサポートする“スポーツ障害”の治療拠点「北海道整形外科記念病院」