「北方ジャーナル」2019年7月号が本日15日、店頭に並んだ。今月号の注目記事は、5月下旬に世間を震撼させた「川崎連続殺傷事件」を受けた緊急特集。犯行直後に自殺した容疑者が「ひきこもり傾向」との報道が波紋を広げたことを踏まえて、本誌は識者と当事者合計5人にインタビューを敢行。今回の事件を契機にひきこもりについて増幅されかねない偏見と負のイメージについて検証を行なった。(画像は、北方ジャーナル7月号の表紙)

 各地で審理が続く旧優生保護法違憲訴訟関係のレポートも見逃せない。5月下旬、各地に先駈けて仙台の裁判が判決に到り、優生法を憲法違反としつつ原告の請求を棄却する決定が伝えられた。溯って4月下旬にはいわゆる“救済法”が施行されたが、札幌では関係者の一時金申請をめぐって弁護団が地元民放STVの報道に抗議する事態に発展した。果たしてSTVの報道は「やらせ」だったのか。

 前号のスクープ、函館消防の手当不正受給問題の続報にも注目。本誌が指摘した「疑い」が、近く事実として裏づけられることになりそうだ。内部調査にあたっている同市消防本部は近く調査結果の一部をまとめ、不適切支給が確認された手当の返還を求める方針だ。

 このほか先月号に引き続き「犯罪被害の回復」をテーマにした特集では、29年前の「信金職員殺人事件」で長女を喪った生井澄子さんへのロングインタビューを掲載。遺族にとって「無限に続く無限の苦しみ」を少しでも救済していくことの重要性を考えた。このほか北洋銀行と道庁における「春の人事」を分析したレポートもオススメ。安田頭取は“日銀人脈”と訣別へ、そして鈴木知事は高橋道政の刷新へ。2人のトップの決断には果たしてどんな思惑があったのか。ゴーストタウン化している美唄我路地区を引き合いに深刻化する旧産炭地の廃屋問題を取り上げた取材記事も要チェック。先月号で「アイヌ新法」を一刀両断に批判し話題を呼んだ「新・アイヌの誤謬」の続編にも注目だ。
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※7月号コンテンツの一部
【報道】
■緊急特集・川崎連続殺傷事件を受けて―「ひきこもり」強調の報道に声をあげる支援者と当事者
■優生思想の罪、法廷へ(5)旧優生法訴訟、仙台で請求棄却。札幌ではSTVが報道めぐり勇み足?
■犯罪被害の回復とは(2)殺人事件被害者遺族の会(宙の会)幹事・生井 澄子さんに訊く
■函館消防・不正手当問題(2)近く調査結果公表。不正受給手当は返還請求へ
■道警不祥事から考える(34)2019年第1四半期概要「A巡査部長」に減給処分―懲戒1件、氏名・所属伏せ発表
■開かれた司法が閉じ始めた(13)札幌の裁判所で手荷物検査7年め。業者は6年連投、予算は毎年増額

【ニュース】
■札幌地裁が救護施設に緊急命令、組合員の配置転換「不当」と認定
■半世紀歩み続けたエンタメの聖地スガイディノス札幌中央店が閉店
■「北海道経営未来塾」の第4期が始動。今期に掲げたスローガンは原点回帰
■ひきこもり問題に取り組むNPOが相談カフェ事業を江別などで拡充へ
■室工大の宮尾正大名誉教授が岩内での講演会で北電を批判
■現在の発達障害治療に警鐘を鳴らす米田氏の講演会を7月下旬に開催

【当選インタビュー】
■倶知安町・文字一志町長に訊く「町民目線のまちづくりを取り戻す」
■夕張市・厚谷 司市長に訊く「自立と協働で進めるまちづくり」

【連載】
■〝農と食〟北の大地から(179)―我満嘉明さん特別インタビュー(後編)
■検証「泊原発は本当に必要なのか」(43)泊村議会選挙で当選した「74歳新人」の大きな挑戦
■戦争遺産をめぐる旅(49)戦中から戦後の暮らしの変貌を庶民目線で伝える東京の昭和館
■砂澤 陣の新・アイヌの誤謬(2)アイヌ政策がもたらす大きな損失

【医療】
◇札幌ハートセンターが医療セミナー「全ての心臓病を救う100年続く病院に」


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