「北方ジャーナル」2019年10月号が本日14日、店頭に並んだ。今月号のトップは、創立半世紀を迎えた業界の雄、冠婚葬祭大手ベルコの労使問題「互助会最大手で組合潰しの疑い」だ。北海道の同社の従業員が初めて労働組合を立ち上げた直後、関係者らが軒並み“解雇”される事態が起きた。この問題を受け司法と行政の場で問われた争いで明かされたのは、同社の従業員で正社員は1%にも満たないという驚くべき事実だった。(画像は、北方ジャーナル10月号の表紙)

 そして柔道整復師と交通事故の患者が逮捕された事件を追った「札幌の宇奈整骨院が保険金詐欺で摘発された理由」にも注目。被保険者が病気やケガ、死亡したと見せかけて多額の保険金を騙し取る詐欺事件が後を絶たない。今回の事件で浮かび上がってきたのは、患者集めのために違法な看板を林立し、患者とグルになって保険会社を騙していた悪質極まる手口だ。

 さらには来札した安倍首相への野次が警察によって強制排除された事件の続報「首相批判封殺の波紋②」も見逃せない。強制排除における対応の適正性や排除の要件を問われている北海道警察は、その日から1カ月以上が過ぎてなお「事実関係を確認中」と繰り返している。この問題で道警が沈黙を貫き続ける理由とは何なのか。

 このほか、道北の幌延町で“核のゴミ”処分研究を進める日本原子力研究開発機構が研究期間を「20年程度」としていた約束を反故にした件を取り上げた「“核のゴミ”レポート」も必読だ。8月初旬、国側は最低でも10数年ほど延長する方針を固め、関連協定の当事者である北海道と幌延町に提案したが、地元をはじめ道民の反発は必至の情勢。この問題を30年以上追っているルポライターが今回の計画案の周辺と深層を探った。

 そして北海道胆振東部地震から1年を経過したいま、振り返りたいのが被災3町(厚真町・むかわ町・安平町)の現状と課題だ。これら自治体の復旧・復興はどの程度進んでいるのか。「震災から1年。むかわ町・安平町の今」と題した記事では、各町長への面談取材の内容も織り交ぜながら、ふたつのまちの「これまで」と「これから」を探った。そのほか増殖する「コンビニ型フィットネス」を追った路地裏経済ルポも面白い。就任丸1年を迎えた余市町・齊藤啓輔町長、歓楽街を盛り上げるすすきの観光協会・大島昌充会長へのインタビューなどにも要注目。北方ジャーナル10月号のお買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、右側下方にある同誌のバナーをクリック。

※10月号コンテンツの一部
【報道】
■冠婚葬祭大手ベルコで労使問題―「正社員」1%未満、雇用契約せず使用者責任逃がれ
■札幌の宇奈整骨院が保険金詐欺で摘発された理由「交通事故関係の患者とグルなら何でもできる」
■首相批判封殺の波紋②「事実関係を確認中です」野次排除の道警が沈黙を続ける理由
■【原発】“核のゴミ”レポートPART10―幌延の研究期間「20年程度」を反故にする原子力機構
■【胆振東部地震】震災から1年。むかわ町・安平町の今―試練に向き合い選択した創造的復興のまちづくり

【ニュース】
■目指すは「積丹半島スピリッツ街道」地域の未利用資源で産業を創出する「積丹GIN事業」
■優生法「除斥期間」など争い続く―審理佳境、年度内に原告尋問か
■すでに1600万円強を確認か。函館消防不正手当、10月報告へ
■恐喝未遂巡査部長、不起訴処分。不祥事“第2四半期”全件未発表
■小樽に寄った「ピースボート」の乗客が市民科学者の案内で「原発と海」を学習

【長期連載】
■ルポ 「ひきこもり」(49)不登校に向き合い、がんに倒れた女性【後篇】駆け抜けた58年の生涯
■戦争遺産をめぐる旅 (51)炭鉱での過酷な強制労働の果て逃亡生活12年強。劉連仁の足跡

【経済】
■路地裏経済ウォッチ・増殖する「コンビニ型フィットネス」ブーム

【文化財】
■中国資本に買収された夕張鹿鳴館と和光荘の行方“放置プレー”はいつまで?

【インタビュー】
●就任丸1年を迎えた余市町・齊藤啓輔町長
●まちを盛り上げる大島昌充・すすきの観光協会会長

【連載】
■砂澤 陣の新・アイヌの誤謬(5)逆差別を生んだ「ウタリ福祉対策」



2人の方が「この記事が参考になった」と言っています。