「北方ジャーナル」2019年2月号が本日15日、店頭に並んだ。今月号のトップは、札幌市の清掃委託業者である北清企業(本社東区)の内部危機と不祥事を暴くスクープ。同社では、昨春のトップ交代以降、職員が大量退職する異常事態となっているほか、本誌が過去に報じた「知床解体事件」で責任を問われた大嶋武社長(当時)の背任行為の実態が現役幹部たちの証言で明らかになってきた。今年、創業半世紀を迎える「北清グループ」でいったい何が起きているのか──。(画像は、北方ジャーナル2月号の表紙)

 また、昨年、全国的な大きなニュースとなった「アパマン爆発事件」も本誌ならではの視点でレポート。不動産店が跡形もなく吹き飛び、棟続きの居酒屋を炎が包む。四囲の住宅では爆風で窓ガラスが割れ落ち、弾け飛んだ瓦礫が路上の車輌を直撃した。そんな惨状を目の当たりにした被害者の生の声をお届けする。

 内外から注目される道警不祥事問題は今月号は2本立て。覚醒剤事件で逮捕・起訴された現職警察官(当時)が、保釈後に再び薬物に手を出す。重い依存症が疑われるその人物は、そもそも薬物捜査を担当する警察官だった。しかも保釈中の身元を引き受けていた親族は、同業の元警察官である可能性が高いというのだ。
 もう1本は、旭川発のレポート。薬物事件で逮捕・起訴された被告人が捜査の違法性を主張。警察が令状なしにGPS機器を車に取りつけ、犯行現場とされる私有地で無断撮影・立ち入りを続けたためだ。さらには、事件そのものがでっち上げだった可能性が極めて高いという。そのほかインバウンドで沸くニセコ町で持ち上がった女性町議に対するパワハラ疑惑の続報、札幌市内で目立ち始めたパチンコホール閉店についてもレポート。北方領土の返還が期待される根室の石垣雅敏新市長の声を収録した。お買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、右側下方にある同誌のバナーをクリック。

※2月号コンテンツの一部
【報道】
■北の大地を汚す北清企業──幹部らが大嶋元社長を背任と不法行為で告発
■道警不祥事から考える(31)──追起訴の覚醒剤巡査部長。不祥事警官、また“二世”か?
■札幌・アパマン爆発事件──「何かが墜落したのかと」被害者の記憶、今なお生々しく
■旭川発・問われる違法捜査―無令状GPS捜査、無断立入容疑事実も“自作自演”の疑い
■2019年、ある再出発──元旦出所、前科16犯の男性。「もう刑務所には…」年頭の誓い
■ニセコの町議会議員が議会を告発(続報)──大きく食い違う両者の主張

【経済】
■路地裏経済ウォッチ──パチンコホールが次々閉店へ。跡地にマンションや物販施設

【ニュース】
■戦いの気運高まる2019選挙イヤー。乱立の参院選、候補者の人物像とは?
■国の調査「不充分」と原告が指摘。看護師パワハラ訴訟、弁論続く
■強制不妊訴訟札幌、相継ぎ弁論。当事者が語る優生思想の根深さ
■過度な薬物投与など発達障害治療に。警鐘を鳴らす七飯町の社会福祉法人
■師走に市民団体が安倍政権を糾弾。手稲駅で『アベの嘘』をアピール

【道東・根室特集】
●初当選の石垣雅敏根室市長に訊く「近づいてきた領土返還の好機」
●元島民の北方領土への思い 千島歯舞諸島居住者連盟・宮谷内氏
●大地みらい信用金庫・遠藤修一理事長に訊く

【地方行政】
●岩見沢「スマート農業」の可能性。ICTで農作業最適化を実現

【Medical Report】
◇さっぽろ麻生乳腺甲状腺クリニックが免疫療法「キイトルーダ」を試験導入

【長期連載】
■検証「泊原発は本当に必要なのか」(41)──実効性がない避難計画でも国と他人任せの原発のまち
■“農と食”北の大地から(175)──産業用大麻の可能性(総括編)。風前の灯火になったヘンプ栽培
■ルポ 「ひきこもり」(41)──「8050問題」渦中の親が家族会の語らいで得た救い
■戦争遺産をめぐる旅(45・特別篇)──若き米兵が原爆投下後の長崎で拾った位牌は誰のものなのか?



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