奈良県で選挙応援に訪れていた安倍晋三元首相が撃たれて死亡した事件は、北海道でも大きな衝撃をもって受け止められた。安倍氏は北海道とも繋がりが深かった。(写真は、昨年7月に北海道経営未来塾の講師として来札した際の安倍氏)

 安倍氏と成蹊大学同期の中山組(本社・札幌市東区)の中山茂社長と親交が深かったほか、安倍氏が国会議員になった際からホーム企画センター元会長兼社長(現青木ビジネス企画センター社長)の青木雅典氏との親交が始まり、第2次安倍政権で首相を辞任して以降は、北海道で後援会組織をつくる話も進んでいた。また、安倍氏と衆議当選同期で元ニトリ特別顧問の長内順一氏(未来経営研究所社長、北海道経営未来塾塾長)は、北海道の経営者との交流を橋渡し、安倍氏と北海道の経営者との距離は大きく縮まった。

 2016年にスタートした「北海道経営未来塾」の入塾式では、首相として「塾生たちが北海道新開拓の先駆者になってほしい」とメッセージも送った。また、昨年の第6期北海道経営未来塾では、7月に行われた講座で講演、首相時代に取り組んだ経済政策“アベノミクス”の狙いやコロナ下の経済対策について約25分間話した。


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