「ヒタル」から俯瞰する札幌中心部の解体2選

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 札幌市中央区北1条西1丁目の「札幌創世スクエア」を構成する低層棟の「札幌市民交流プラザ」。その中核施設、「ヒタル(札幌文化芸術劇場)」から札幌中心部で解体作業が進んでいる2つの建物が見える。(写真は、「東1丁目劇場施設」の解体工事)
(写真は、旧「北海道新聞本社ビル」の解体工事)

 東に見えるのは、中央区大通東1丁目の「東1丁目劇場施設」の解体工事。この劇場のルーツは、JR札幌駅が高架化され、南口駅前の再整備が進み始めた、1993年に開設された劇団四季の専用劇場「JRシアター」。JRタワー建設のため6年間の営業を終えたが、その流れを汲んで、2011年1月に移転開設されたのがこの劇場施設。以前は「北海道四季劇場」(竹中工務店=本社・大阪市中央区=が設計・施工)として多くの公演が行われたが、2020年閉館。その後、劇場は札幌市に無償譲渡され、「東1丁目劇場施設」に名称を変えた。公演や稽古場として利用されたが、予定通り2025年3月31日で閉館。

 解体工事は、2025年11月11日から始まった。解体工事の注文者は札幌市、解体工事を行っているのは、清水建設(本社・東京都千代田区)の連結子会社、丸彦渡辺建設(同・札幌市豊平区)。解体工事は、2026年11月30日まで続く。中央バス札幌ターミナルや北海道電力本社による市街地再開発計画の予定地と隣接しており、市有地として一体的な開発になりそうだ。

 西に目を転じると、中央区大通西3丁目の旧「北海道新聞本社ビル」の解体工事が進んでいる。道新の旧本社ビルは、大通館と北1条館からなり、「道新ホール」が入っていた大通館は、1963年に竣工、本社が入っていた北1条館は、1975年に竣工した。旧本社ビルが誕生してから約60年(北1条館は約50年)に当たる2024年11月、道新は、大通東4丁目の北海自動車整備工場跡地に新本社ビルを建設して全面移転。旧本社ビルは空きビルとなり、2025年5月7日から解体工事が始まった。解体工事は、三井住友建設(本社・東京都中央区)が行っている。工期は、2026年8月31日まで続く。

 解体後には、高さ約85mのオフィス、ホテル、店舗の複合ビルの建設が計画されている。ただ、建築費高騰が続いており、計画の練り直しが必要になっている。解体後は当面、更地での有効活用ということになりそうだ。

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