提携先イトーヨーカドー恵庭店の商圏にダイイチ「恵庭店」10月開店、札幌圏進出10年目で当初目標の5店舗達成へ

流通

IMG_0221IMG_0231 食品スーパー、ダイイチ(本社・帯広市)は7日の新年交礼会で今年10月に「恵庭店」(恵庭市恵み野)を新規オープンすることを正式に明らかにした。大和ハウス系の商業施設デベロッパー、大和リースが開発する大型SC(ショッピングセンター)『フレスポ恵み野』の食品スーパーテナントとして出店するもので、ダイイチは10年間で札幌圏5店舗体制を構築することになる。なお、同一商圏内にはダイイチの資本業務提携先であるイトーヨーカ堂の「イトーヨーカドー恵庭店」があり、グループのドミナント(地域集中)出店としても注目される。(写真左は、ダイイチが出店する大規模SC建設用地、写真右はイトーヨーカドー恵庭店=いずれも2014年1月8日午後撮影)
 
 ダイイチが出店する恵み野周辺は、JR千歳線で東西に分断されており、JR線を跨ぐ国道36号線バイパス沿いの東側に商業施設が集中している。JR恵み野駅に直結しているイトーヨーカドー恵庭店の東側にはラルズマート恵み野店やツルハなどが集積したスポットがあるほか、さらに東にはフードD恵庭店やサッポロドラッグストアー恵庭黄金店などが集積している。
 
 大和リースが開発する『フレスポ恵み野』はJR線の西側で住宅が少なく、2㎞ほど離れた北側エリアの住宅街を主な顧客層に見込んでいるものと思われる。
 
『フレスポ恵み野』は、ダイイチの店舗(2662㎡)のほか、大型ホームセンター(8584㎡)、家電量販店(3306㎡)、カー用品店や衣料専門店などが集積し店舗面積の合計は2万2020㎡。
 
 ダイイチの札幌圏展開は、2004年7月の八軒店(西区)から始まり、08年7月に「白石神社前店」(白石区)、11年12月に「発寒中央駅前店」(西区)、13年11月に「清田店」(清田区)と出店してきた。「恵庭店」のオープンは10月になる見込みで、10年間で当初の計画だった札幌圏5店舗体制を構築することになる。
 
 ダイイチは昨年7月に資本業務提携したイトーヨーカ堂に第三者割当増資を行い、約15億円の資金調達をしている。提携後に新規オープンした「音更店」(音更町)はリース物件で、「清田店」は自社物件、今度の「恵庭店」は土地建物とも大和リースが建設して賃借するため資金的にはさらには数件の出店余力があることになる。
 ダイイチの鈴木達雄社長は、「札幌圏で10店舗体制」を以前から表明しており、さらに出店が続きそうだ。
  
 なお、同社の店舗は帯広圏10店舗、旭川圏7店舗、札幌圏が5店舗目で合計22店舗になる。前9月期の売上高は、323億6900万円、経常利益8億7900万円で売上高経常利益率は2・7%。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER