豊月・豊岡総一郎社長インタビュー「会社を基礎から再構築」「生鮮市場で差別化徹底」「独立系でやっていける」

流通


 ーー道内スーパーの中で、参考にしているところはありますか。

 豊岡 もちろん各スーパーはいずれも参考になります。大手スーパーの商品づくりや売り場づくりはきれいだなと思います。

 ーー他のスーパーもよく回られるのですか。

 豊岡 時間があれば、見に行きます。生協さんの店舗はすぐ行くようにしていますし、ラルズさんの店舗もよく行きます。私が自社の店に入るのは週末なので、それ以外は時間さえがあれば他のスーパーを回っています。

 ーー熱心ですね。

 豊岡 面白いですよ。お客さまがそれほど入っていない店舗でも良い商品があるので、お客さまが入っている、入っていないに関係なく見て回っています。

 ーーところで、「フードD」の主力の年齢層は。

 豊岡 40代以降がメインの客層です。客数を増やすということでは、若い層をどう取り込むかが必要です。ディスカウントと生鮮で差別化していくことが、こうした若い層の獲得に繋がると思っています。若い人でも魚を買っていただけることが多いので、「バロー」さんのような原点回帰ではありませんが、スーパーと魚屋さんをどう融合させるかということを、今後もずっと進めていきます。

 ーーところで、趣味は何でしょうか。

 豊岡 趣味と言えるほどのものは何もありません。毎日朝3時に起きて、苫小牧の水産市場に4時には行くので、趣味をする時間がありません。

 ーー毎日3時に起きると。

 豊岡 その生活を20年来続けています。夜の会合なども極力避けて夜8時、9時には寝ています。朝起きて眠いのは嫌で、爽やかに起きたいので、市場が休みの時以外はこの生活スタイルです。趣味に没頭するという欲求を消し去りました(笑)。友人からゴルフなどにも誘われますが、今更いいかなという気持ちです。

 ーー会長(豊岡憲治氏)も、毎日市場に行かれると聞いています。

 豊岡 そうですね、今も朝4時半くらいには市場に行っています。私は買い付けをしていますが、会長はウォーキングを兼ねてというところです。私は、入社して3年目ぐらいに鮮魚のバイヤーになったので、それ以来ずっと今も1人で仕入れています。

 ーー代表権者は会長と社長ですが、役割分担は。

 豊岡 会長はCEO、私はCOOで現場の責任者です。全体の責任者は会長という役割分担です。

 ーー会長は、1973年頃から苫小牧でスーパー事業を大きく始められて、実質的な創業者だと思います。会長から学ぶべきことや学んだ点はありますか。

 豊岡 私は、どちらかというと放置されてきたので(笑)。

 ーー経営に関しては、「見て覚えろ」という感じですか。

 豊岡 総務に異動になっても、お金回りのことを勉強しろとは、口では言われたことはありません。自分で考えて行動しなければならないということはずっとありました。放置主義っていうのは、私に合っていたのかなと思います。スーパー各社を見ると、初代と比べて2代目や3代目はどうなんだという見方があります。そうしたことをいかに自覚しながら経営するかという意味では、趣味を持って遊びに行くといったことは、横に置いておこうということです。

 ーー本日はありがとうございました。

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