「ドン・キホーテ千歳店」オープン、圧縮陳列と雑然の魅力で市民圧倒

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 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH、本社・東京都渋谷区)のグループ会社、ドン・キホーテ(同・同都目黒区)は、2025年6月17日、「ドン・キホーテ千歳店」(千歳市富士4丁目1-4)をオープンさせた。この日、朝から好天となり、ほぼ終日、駐車場は満杯で、店内は混雑した。千歳市民の関心の高さに、清田(せいだ)卓也店長(44)は、「想定外だった」と驚いた様子だった。(写真は、「ドン・キホーテ千歳店」の外観)
(写真は、千歳音頭のワンフレーズを引用した『ありゃりゃん市場』コーナー※許可を得て撮影しています)

「ドン・キホーテ千歳店」は、中央大通沿いにあった旧「DCM富士店」跡に居抜き出店したもので、千歳市内の店舗は、新千歳空港国際線ターミナルにある小型業態の「ソラドンキ」に次いで2店舗目。新店は、5万点の商品を揃えるドンキの標準店舗で、千歳の地域ニーズに応えるため、出張や旅行で使用するキャリーケースや、工場も多いことから作業用衣類なども豊富に揃えている。

 また、若年層を意識したトレンド性の高い商品にも注力。“平成レトロ”の再ブームが来ているため、玩具コーナーには、平成の懐かしさを感じられる商品を強化した『レトロドンキ』コーナーも展開している。人気のプロテインは、道内ドンキ店舗としては、最大級の品揃えで需要にこたえているほか、限られた店舗にしか導入していないプロテイン自販機も設置している。

 店内装飾は、千歳市の魅力を反映したオリジナルなものとなっており、千歳川を遡上するサケとドンキのマスコットである、ドンペンとドンコがコラボした『サケドン』や売り場の全体販促も、支笏湖の氷濤まつりの夜のライトアップをイメージして、カラフルなテイストに仕上げている。食品は、日配品や加工食品、冷凍食品、菓子、酒などで構成比は売り場の2割程度。

 清田店長は、「市内には、新千歳空港や自衛隊駐屯地、大型製造拠点もあることから、これら施設にお勤めの方々やトレンドや趣味嗜好に関心が高い若年層のお客さまを想定している。市民の方々が、喜びや期待で心がときめき、札幌に行かなくても千歳で買い物を完結できるように、地域の人たちに愛される店舗にしていきたい」と話していた。売り場面積約860坪(2843・1㎡)、鉄骨造平屋建て。営業時間は9時~21時45分。駐車台数は平面の174台、駐輪台数60台。

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