北海道の「イトーヨーカドー」の閉店日が、続々と決まってきた。2024年6月30日に「帯広店」(帯広市)、同年7月28日に「屯田店」(札幌市北区)、同年8月18日に「北見店」(北見市)が続く。残り3店舗は秋以降とみられるが、今年の夏から秋はほぼ毎月、「イトーヨーカドー」お別れセレモニーが繰り広げられそうだ。(写真は、2024年6月30日で閉店する「イトーヨーカドー帯広店」)

 閉店の先陣を切るのは「帯広店」。帯広市は、イトーヨーカドーの北海道1号店が誕生したマチ。1975年に市の中心部に出店、1998年11月に現店舗に移転し、今年は26年目。食品売り場の後継テナントはダイイチ(本社・帯広市)。「屯田店」は、24年の営業を終了し、ディスカウントスーパーで北海道初進出のロピア(同・川崎市幸区)が後継テナントになる。「北見店」は、39年間の営業を終了するが、後継テナントは決まっていない。

 閉店日が決まっていないのは、「琴似店」(札幌市西区)、「アリオ札幌店」(同市東区)、「福住店」(同市豊平区)の札幌市内3店舗だが、「琴似店」は2025年1月頃に「ロピア」に、「アリオ札幌店」は同年3月頃に「ダイイチ」に承継するため、秋から遅くても冬には閉店する。

 これまでの「イトーヨーカドー」閉店では、閉店当日に多くの利用客が詰め掛け、シャッターが下りるまで別れを惜しむ光景がどの店舗でも繰り広げられてきた。今回、決まっているだけでも6月から3ヵ月連続での閉店となり、各地で別れを惜しむ「ヨーカドーフィーバー」がリレーのように伝播していくことになりそう。閉店セレモニーが、社会現象として記憶されそうな年になりそうだ。


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