北海道から撤退が決まっているGMS(総合スーパー)の「イトーヨーカドー」の中で、「屯田店」(札幌市北区屯田8条3丁目5-19)が2024年7月28日(日)をもって閉店することが分かった。店頭に閉店の告知が張り出されたもので、残りの営業期間はおよそ110日あまりとなる。(写真は、「イトーヨーカドー屯田店」の店頭に張り出された閉店のお知らせ)

 店頭に掲示されている閉店の告知全文は次の通り。《24年間のご愛顧ありがとうございました。皆様に親しまれてまいりましたイトーヨーカドー屯田店は、7月28日(日)をもちまして閉店させていただくことになりました。地域の皆様の長年のご愛顧に心から御礼申し上げます。閉店まで従業員一同、心を込めて営業してまいります。何卒よろしくお願いいたします。 イトーヨーカドー屯田店 店長》

 イトーヨーカ堂(本社・東京都千代田区)が、北海道・東北から店舗撤退を発表したのは、2024年2月9日。北海道6店舗の閉店時期は、同年6月から2025年3月頃にかけてで、閉店時期が明らかになっていたのは2024年6月末の「帯広店」(帯広市、食品売り場をダイイチが承継)と同年8月末の「北見店」(北見市、承継せずに閉店)の2店舗だった。今回、「屯田店」の閉店時期が明らかになり、残る「琴似店」(札幌市西区)、「アリオ札幌店」(同市東区)、「福住店」(同市豊平区)の閉店時期も順次明らかになっていく見通し。

「屯田店」が入っている建物は、1999年10月に竣工した鉄骨造陸屋根3階建てで、延べ床面積は約1万3356坪(4万4076・39㎡)。土地建物は、クリエート屯田(札幌市北区)が所有している。イトーヨーカ堂は、土地建物に建設協力金や保証金など極度額43億円の根抵当権を設定している。後継店舗は、OICグループ(本社・川崎市幸区)のロピア(同・同)が展開する「ロピア」。「琴似店」の後継店舗も「ロピア」になっている。

「屯田店」に閉店告知が張り出されたばかりの、2024年4月第1週の週末午後に訪れた買い物客は、「1階の靴売り場や2階の服飾売り場は商品の品揃えが少なくて、賑わっているのは食品売り場くらいでした。ただ、レジで並ぶほどではありませんでした」と話していた。「イトーヨーカドー」は通常、閉店セールを閉店日の1ヵ月半くらい前から始めている。ただ、今回は段階的に6店舗が閉店していくため、これまでと違った閉店セールとなりそうだ。


27人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。