ダイイチ(本社・帯広市)の2024年3月度売上高は、全店ベースで前年同月比115・5%、既存店売上高も110・9%となり、全店、既存店ともに2ケタ増になった。今年の3月度は、前年より土曜日と日曜日が1回ずつ多く、「週末利用型店舗が多い当社に追い風になった」(広報)。(写真は、「ダイイチ恵み野店」)

 同社の単月売上高で、全店ベースが2ケタになったのは、今年の2月度に続いて2ヵ月連続。前年11月30日にオープンした「すすきの店」(COCONO SUSUKINO地下2階)の売り上げがオンされたことと、閏年で昨年より1日多かったことが奏功した。しかし、既存店売上高では、前期を含めて2ケタ増になった単月はなかった。

 カテゴリー別に見ても今3月度は、青果113・1%、水産115・4%、畜産113・5%、惣菜115・2%、デイリー118・6%、一般食品116・8%、日用雑貨115・3%となり、その他の106・4%を除いて、全カテゴリーが2ケタ増となった。日用雑貨は、前年割れが続いていたが、2月の閏年効果、3月の土・日の増加効果で前年超えに転じた。

 3月のお彼岸に合わせて、民放各局が同社の手作りおはぎを紹介したことで、「札幌の売れ行きが良くて品切れとなり、前もって仕入れていた原料の餡子もなくなってしまうほどだった」と話す。3月度の客数は、全店ベースで前年同月比111・4%、客単価は同103・7%だった。なお、「すすきの店」は、客数は好調だが、計画した売り上げにあと一歩の状況という。


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