ホクレンショップを運営するホクレン商事(本社・札幌市)は、昨年自己破産した有限会社鵜川商事(栗山町継立)の「スーパー寿(ことぶき)栗山店」(夕張郡栗山町朝日4丁目)を取得、6月6日に「ホクレンショップ栗山店」としてオープンする。栗山町では数年前にエーコープが閉店、JA系の店舗がないためホクレン商事は地域住民の買い物需要に応えるため進出を決めた。(写真は、看板の塗り替え作業が行われている旧スーパー寿栗山店=2013年5月24日午前撮影)
スーパー寿を運営していた鵜川商事は昨年8月自己破産、札幌市内でスーパー2店舗を運営していた系列の札幌寿商事(札幌市北区)も連鎖して自己破産、2社の負債総額は10億円だった。
破産の原因は、栗山町内で大手食品スーパーとの競争が激しくなっていたことや鵜川商事が加盟していたボランタリーチェーン本部のエイチジーシーが業績不振で全日本食品に業務継承する際に同社は財務内容等から全日食への引き継ぎができなかったため。
その後、破産管財人である坂口唯彦弁護士の下で資産整理が進められ、スーパー寿の栗山店の競売が決定、ホクレン商事が数千万円で落札した。
スーパー寿栗山店の店舗面積は、約330坪。テナント以外の直営面積は約280坪程度。ホクレン商事は、現在内装工事や看板の塗り替え工事を進めており、6月6日に「ホクレンショップ栗山店」としてオープンする。
ホクレン商事の菊池秀昭専務は「栗山町内にはJA系の食品スーパーがなく、地域住民の利便性向上のために進出を決めた」と語っている。
スーパー寿栗山店は、昭和40年代から営業展開していたため、町内の公的機関への商品納入の比重も高かったという。破産によってこうした商品納入は別の大手食品スーパーに移っているため、栗山店の年間売上げは6億円程度になる。