札幌山鼻地区で“ドラッグストアラッシュ”、サッポロドラッグストアーが「山鼻店」を22日オープン

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 ドラッグストアのドミナント戦略(特定地域に集中的に出店すること)の典型例として注目される札幌市中央区の山鼻地区にサッポロドラッグストアー(本社・札幌市)が22日に新店舗をオープンする。山鼻地区の2k圏内には既にドラッグストアが8店舗展開しており、サツドラの新店舗で9店舗目になる。ドラッグストアは食品も揃えており、食品スーパーやコンビニエンスストアとの業態の垣根を越えた競争が激しくなりそうだ。(写真は22日オープンするサッポロドラッグストアー山鼻店=右。サツドラとツルハの看板が競うように並ぶ=左)
 
 サツドラが22日にオープンするのは、札幌市中央区南14条西15丁目の「山鼻店」。市電「西線14条停留場」から西に100mほどの距離にあり、売場面積は約1159㎡。建物設置者はエヌ・ティ・ティ都市開発(本社・東京都千代田区)でサツドラは店舗を賃借して営業する。
 
 山鼻地区の2k圏内には、ドラッグトストアが集中している。サツドラは「西線店」、「南11条店」、「南19条店」の3店で、ツルハは「南14条店」、「行啓通店」、南16条店」、「南18条店」、「旭ヶ丘8条店」の5店。サツドラの新店舗となる「山鼻店」は、ツルハの「南14条店」とは西線電車通を挟んで直線距離にして100m強しか離れていない。「サツドラ」と「ツルハ」の看板が競うように並び、“ドラッグラッシュ”を印象付けている。
 
 平均的なドラッグストアの1店舗当たりの売上げは、年間5~7億円と言われている。しかし、自社物件にしろ、リース物件にしろ周辺に比べて土地代が割高の山鼻地区では単店収支を合わせるのはそう簡単ではない。消費者を呼び込むための価格競争も激しくなると見られ、サツドラとツルハは自店競合を抱えながらライバル同士の消耗戦を展開することになりそうだ。

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