サッポロドラッグストアー(本社・札幌市)は、来年5月に札幌市中央区山鼻地区に「山鼻店」を出店するが、新店舗の商圏範囲半径1㎞の中には既に同社をはじめ8店舗のドラッグストアが営業している。新店舗は9店舗目になるが、ドラッグストアのドミナント(集中)出店の典型例と注目されている。
 
 サッポロドラッグストアーの山鼻店は、市電西線14条停留場から西に100mほどの距離に建設される。売場面積は約1159㎡で、建物設置者はエヌ・ティ・ティ都市開発(本社・東京都千代田区)。営業時間は午前7時から午後9時45分で駐車台数は35台。1日当たりの自動車来台数は392台と弾いている。開店予定日は、2013年5月20日。
 
 山鼻地区は、ドラッグストアの激戦区として知られる。ドラッグストアは、食品スーパーよりも商圏が狭いとされ、サツドラ山鼻店が想定するのは店舗から半径1㎞の範囲。
 
 この範囲内には既に8店舗のドラッグストアがある。
 サツドラは「西線店」、「南11条店」、「南19条店」の3店で、ツルハは「南14条店」、「行啓通店」、南16条店」、「南18条店」、「旭ヶ丘8条店」の5店。サツドラ「山鼻店」で9店舗目となるが、半径1㎞圏内にこれだけのドラッグストアが展開するのは珍しい。
 
 山鼻地区はドラッグストアのドミナント出店の典型エリアとして注目されるとともに、ツルハのシェアを切り崩そうとするサツドラの戦略エリアにもなっている。山鼻のドラッグ戦争がより激しくなりそうだ。


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