トライアルカンパニー(本社・福岡市東区)は2024年1月31日、北海道で初の駅チカ店舗となる「トライアルスマート琴似店」(札幌市西区琴似4条1丁目1-1、コルテナ1)を居抜きオープンさせた。オープン時から多くの買い物客が来店し、終日賑わった。24時間営業。(写真は、2024年1月31日にオープンした「トライアルスマート琴似店」)

「トライアルスマート」の業態は、売り場面積約600坪と「トライアル」にとっては、中・小型の部類に入る店舗。比較的小さな売り場の中に、食品、医薬品、ペット用品、衣料品、インテリア、日用雑貨、家電などの売れ筋商品をコンパクトに揃えているのが特徴。北海道では、2023年6月7日に新築オープンした「新発寒店」(札幌市手稲区)に次いで、道内2店舗目。

 トライアル店舗は、郊外型の大型店舗が主流で、車による広域商圏がトライアルモデル。道内の店舗もそういった郊外型店舗が多いが、住宅地に近い都市部店舗としては、「スーパーセンター月寒店」(札幌市豊平区)がある。今回の「トライアルスマート琴似店」は、それよりも都市部に近い。

 新店舗では、ディスカウントを訴求するMD(販売政策)を踏襲するが、惣菜関係の比率を高めて、地下鉄利用客などの取り込みを狙う。水産売り場では「魚屋の寿司」を展開、精肉売り場でも惣菜の展開を強化する。
 
 また、都市部店舗のため、デリバリーニーズは高いとみて、2月4日からWoltを導入する。同社は「月寒店」でWoltの対応をしており、1日に100件以上、単価2300円以上の注文があるという。「琴似店」は、それ以上の需要を見込んでいる。トライアル関係者は、「琴似店で都市部の買い物ニーズなどの実績データを蓄積して、次の都市型店舗展開の準備をしたい。建設費が高騰しているため、都市部の居抜き物件を優先して店舗を増やしていきたい」と話している。スマートカート(レジ機能を搭載したショッピングカート)は、約100台導入。駐車場は460台分、トライアル利用で90分間無料。24時間最大料金600円(平日、土日祝は700円)。


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