コープさっぽろ(本部・札幌市西区)の組合員数が200万人を超えた。2023年10月28日、「コープさっぽろ きたひろしま店」(北広島市中央3丁目2-4)で記念イベントが行われた。組合員は世帯加入のため、北海道の世帯カバー率80%を超えた。これにより、員外利用20%まで認めている生協法の規定により、組合員に加入していない残り20%の世帯も、コープさっぽろの事業を利用できるようになる。(写真は、「コープさっぽろ きたひろしま店」で行われた組合員200万人達成の記念イベント)

 この日、「コープさっぽろ きたひろしま店」2階共有スペースで、大見英明理事長と200万人目の組合員になった中川桂子さん家族(札幌在住)が、200万人達成記念ボードの除幕式を行った。大見理事長は、「1965年に札幌中心に事業開始してから57年、組合員200万人まで到達することができた。200万人の組合員に支持されていることを背景に、社会的役割を発揮していきたい。組合員は世帯加入のため、道内全247世帯のうち80%以上の加入率になった。大きくなることで、北海道に貢献できることも増える。組合員の皆さんと一緒に事業を進めていきたい」と挨拶した。

 中川さんは、「200万人目ということで、すごくうれしく、重みも感じました。実家が北広島なので、このお店にもよく来ていますが、店内も広くてリラックスでき、ついつい買い物をしすぎてしまいます」と話した。中川さん家族には記念品が贈られた。

 コープさっぽろの組合員になるには、1口1000円からの出資金が必要だが、比較的低額で組合員になれるため、直近6年間で毎年5万人ずつ組合員が増え続けている。世帯加入比率80%を超えたのは、全国のコープの中でもコープさっぽろだけ。それだけにエリアの存在感は極めて大きい。

 世帯加入率80%を超えたことによって、員外利用20%以内としている生協法の規定から、道内の非加入世帯もコープさっぽろの店舗や宅配などの事業を利用できるようになる。これまでは、員外利用を控えなけれは生協法に抵触していたが、これからは員外利用を考慮せずに事業展開ができるようになる。コープさっぽろの経営の自由度は、一段と広がることになる。


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