デフレからインフレへの転換年になる2023年だが、北海道では店舗の新設や建て替えが数多く予定されている。大規模小売店舗立地法に基づく届け出が必要な店舗面積1000㎡を超えるスーパー、ドラッグストア、ホームセンターの新設、建て替えは現在までに10店舗が計画されている。今回は7月から12月までの下半期分を掲載する。(写真は、建て替えに向けて解体工事が進んでいる「マックスバリュ平岸店」=2022年11月15日撮影)
◆7月
・10日予定「マックスバリュ南平岸店」(札幌市豊平区平岸3条13丁目6-1)。旧札幌フードセンターが得意とした地下鉄駅近接出店の店舗で、築46年で2022年8月末に閉店した「マックスバリュ平岸店」の建て替え店舗。店舗設置者はイオン北海道(本社・札幌市白石区)。地下1階、地上2階建てで、地下1階は駐車場、1階(1207㎡=約365坪)が食品売り場、2階(1304㎡=約394坪)はヘルス&ビューティーケアを中心とした売り場になる予定。地下鉄駅チカの立地を生かした最新モデルのマックスバリュ店舗になる。
・19日予定「DCM静内店」(日高郡新ひだか町静内木場町1丁目1-86ほか)。DCM(本社・東京都品川区)の前身の1社、旧石黒ホーマ時代の1994年9月、45店舗目の「石黒ホーマ静内店」としてオープンした店舗の移転建て替え。移転場所は、隣接して営業していた「パーラーBiGモナコ」跡地。建築主は、中道リース(本社・札幌市中央区)。店舗面積は、これまでの3297㎡(約999坪)からら5009㎡(約1517坪)へと約50%の増床になる。
◆8月
・16日予定「サツドラ函館戸倉店」(函館市戸倉町244番4ほか)。店舗設置者はサッポロドラッグストアー(本社・札幌市東区)。店舗面積は1217㎡(約385坪)。出店場所は、コープさっぽろ(本店・札幌市西区)が2019年10月、大規模小売店舗立地法に基づく店舗新設届け出をしていた土地。土地面積が小さいこともあって、コープさっぽろは、その後、出店を取りやめていた。サッポロドラッグストアーは、2022年9月22日に「サツドラ函館高盛店」(高盛町17-3、2018年度で閉校した函館市立高盛小学校跡地を利用)を出店している。同店の店舗面積は1503㎡(約455坪)だったが、「函館戸倉店」はそれよりも小さくなる。「サツドラ」は函館市内16店舗になる。
・16日予定「サツドラ江差柳崎店」(檜山郡江差町柳崎町92-11ほか)。2008年2月にオープンした江差町柳崎タウンプラザの「しまむら江差店」とともに出店した「サツドラ江差柳崎店」の建て替え新店。店舗面積の合計は2860㎡(約866坪)で変更がない見通し。店舗設置者は、サトウ(深川市)とササキ(札幌市中央区)。
大店立地法の届け出は、8ヵ月前が原則とされるため、年内にオープンする店舗面積1000㎡以上の商業施設は、今後も増える可能性がある。