食肉卸・加工のナカノフーズ(本社・札幌市白石区)が、食品スーパー「カウボーイ」の2号店を出店した。12月9日にオープンした「本郷店」(同市同区本郷通8丁目南2-15)がそれで、既存のディスカウントスーパー「アウトロー」から屋号転換した。(写真は、「カウボーイ本郷店」)
「カウボーイ」は、1970年代後半から2000年代初めにかけて、北海道の食品スーパー市場を席巻した代表的ディスカウントスーパー。ナカノフーズ創業者の中野晃氏が社長を務め、ニトリと並ぶ北海道の成長株として期待された。
しかし、1997年にメインバンクの北海道拓殖銀行が破綻、その影響が後々まで響き、2007年頃に店舗は、トライアルカンパニー(本社・福岡市東区)に承継され、カウボーイは消滅した。
中野氏は、その後も食品スーパー事業に意欲を燃やし、「アウトロー」を出店、「篠路店」(札幌市北区)や「本郷店」を展開していった。その中野氏は、昨年8月5日に西松屋店舗跡に「カウボーイ北野店」(清田区北野6条2丁目14-2)をオープン、旧カウボーイのように専門店が集まる業態のスーパーを復活させた。
今回の「カウボーイ本郷店」は、「アウトロー本郷店」を業態転換、青果や惣菜、豆腐、麺、パン、乾物、菓子・珍味、お茶などの専門店を集めた店舗にした。店舗は本郷商店街の中にあり駐車場がないため、商圏は限られる。足元商圏で、「アウトロー」との違いをどれだけ浸透させることができるかが、ポイントになりそう。