ーーその後、スクラップ&ビルドを含めて大型店をオープンしていきますね。
今野 2007年6月に「スーパーアークス港町店」、2008年7月に「スーパーアークス戸倉店」、2014年 12月に「スーパーアークス大縄店」、2015年11月に「スーパーアークス七飯店」、2016年9月に「スーパーアークス七飯サウス」、2019年11月に「スーパーアークス日吉店」と続き、今年9月9日に「スーパーアークス千代台店」をオープンさせました。現在当社は、道南地区の皆さまにとって「なくてはならないスーパーだ」、と思っていただけるようになったと感じております。
ーー「スーパーアークス千代台店」の状況はどうですか。
今野 この店舗は、2019年3月に閉校した函館市立千代ヶ岱小学校の跡地を函館市から落札して建設したので、地域貢献を念頭に置いた店づくりに力を入れています。千代ヶ岱小学校は101年の歴史があって、多くの卒業生がいます。地域の方の思い出を残し、愛される店にしたいと思い、イートインスペースには、教室で使われていた床材を使用、跳び箱をリメイクした椅子とテーブルも設置しており、店内壁面には小学校の校歌も掲げています。
また、人見通沿いの外壁には、幕末から現代までの函館を象徴する出来事や人物などを表現した壁画「函館浪漫散歩」を掲げました。壁画や備品を写真に撮るお客さまも多くおられ、地域の方々に喜ばれていることを実感しています。
ーーオープンから3ヵ月ですが、売り上げ状況はどうですか。
今野 「スーパーアークス千代台店」は、「便利で、おいしく、楽しくなる店」を目指しています。「さかな屋の惣菜」やデリカの米飯類、ベーカリーのハンバーガーや焼き立てピザなど、すぐに食べられる商品を強化しております。また、「さかな屋の寿司」、店内カットのローストビーフなども売れ行きが良いですね。ご当地アイスやフルーツサンド、お菓子のグミなども好調です。お客さまにはゆっくりと商品を見ながら、楽しそうにお買い物をしていらっしゃいますね。「ビッグハウスアドマーニ」に次ぐ、当社2番目の売り上げとなり、好調に推移しています。
ーー「スーパーアークス千代台店」では、新たな取り組みも始めていますね。
今野 コロナ禍により内食需要が高まり冷凍食品の売上が伸びたため、冷凍食品の売場を拡大しました。外食チェーンや専門店メニューの商品なども品揃えし、当社最大の冷凍食品売場となってます。また、生鮮部門の冷凍品も強化しました。水産部門には真空包装機を初めて導入し、紅鮭の切り身などを真空パックして冷凍で販売しております。冷凍の刺身も品揃えしました。食肉部門でも、冷凍のすき焼き用和牛のスキンパックやフライパンで焼くだけの野菜入りミールキットなどにも初挑戦しております。