北海道水産林務部と各振興局水産担当の入庁10年ほどの若手職員で構成される「道産水産物営業プロジェクトチーム」は、北海道キリンビバレッジ(本社・札幌市中央区)、ローソン(同・東京都品川区)と共同で「北海道うまいもんフェア」を8月23日からスタートさせた。(写真は、北海道キリンビバレッジ本社で行われた「北海道うまいもんフェア」のキックオフセレモニー。後列左からローソン・廣金保彦執行役員北海道カンパニープレジデント、北海道キリンビバレッジ・佐藤栄二社長、道産水産物営業プロジェクトチーム・結城佳佑チームリーダー、前列は同プロジェクトチームのメンバー)
約1ヵ月の期間中にローソンの北海道全680店舗で対象商品購入して応募すると、道産の農畜水産物などが270人に当たるキャンペーン。同プロジェクトチームが北海道キリンビバレッジと連携して、こうしたキャンペーンを行うのは、今年に入って2回目。
同プロジェクトチームは、不漁や魚離れに加え、コロナ禍で道内水産業が低迷していることを受け、道内水産物の消費拡大を目的に2021年、道庁水産部門の若手職員を中心に立ち上げたチーム。本庁職員12人、各振興局職員31人の計43人で構成、2021年は漁協と回転寿司チェーンを仲介、期間限定メニューを実現するなど、「行政だけでは対応できない取り組みを企業のお力を借りて一緒になって取り組んできた」(結城佳佑チームリーダー=道水産林務部総務課水産企画係主任)。
北海道キリンビバレッジとローソンは、それぞれ北海道と包括連携協定を締結しており、道産水産物の消費拡大に繋がるとして、3者合同キャンペーン「北海道うまいもんフェア」に取り組むことにした。具体的には、道内のローソン全680店でまちかど厨房を含む弁当各種(そば、うどん、中華麺は対象外)や北海道キリンビバレッジの飲料(イミューズ、キリンレモン、キリンガラナ、メッツコーラ)の対象商品を800円以上購入、レシートを応募封筒に入れて応募すると抽選で計270人に賞品が当たる。
賞品の中に、同プロジェクトチームが推奨する宗八かれい一夜干しや、ほっけ開き一夜干しなど5品の「一夜干し詰め合わせ」(20人)、浅羽かれいの「小樽産かれいの煮つけ」(20人)のほか、「宗谷黒牛モモすき焼き」(500g、20人)など道産農畜産物が当たる。また、同プロジェクトチームのロゴマークが入ったオリジナルQUOカード(1000円分)も150人に当たる。レシート有効期間は9月26日(月)、応募締め切りは9月28日(水)。
合同キャンペーンのキックオフセレモニーで、北海道キリンビバレッジの佐藤栄二社長は、「この取り組みを持続的、発展的に展開していきたい」と話した。ローソンの廣金保彦執行役員北海道カンパニープレジデントは、「北海道の食の活性化はもちろんのこと、コロナ禍で苦境の農畜水産業の振興に少しでもお役に立てればうれしい」と述べた。また、同プロジェクトチームの結城チームリーダーは、「道産水産物をPRする絶好の機会になり、ありがたく感じている」と話していた。