道産水産物の消費拡大を図る一環として、企業の社員食堂4ヵ所で道産ホッケを使用した特別メニューが、11月から12月にかけて計5日間提供された。道庁水産林務部などの若手職員で構成する「道産水産物営業プロジェクトチーム」が、魚国総本社北海道支社(札幌市白石区)、北海道キリンビバレッジ(本社・同市中央区)と共同で取り組んだ。(写真は、12月2日にデンソー北海道で行われた合同企画のセレモニー=北海道キリンビバレッジ提供)

 道と北海道キリンビバレッジは、2020年10月に包括連携協定を締結しており、今回の取り組みもその一環。「道産水産物営業プロジェクトチーム」は、道庁水産林務部や各振興局の入庁10年ほどの若手職員を中心に43人が自発的に集まり、昨年結成した組織。道産水産物の魅力発信と消費拡大を目指すため、北海道キリンビバレッジなど企業と組んで、新たな流通ルートの構築や付加価値を高める取り組みなどを行っている。

 今回は、企業の社員食堂を受託運営している魚国総本社北海道支社と北海道キリンビバレッジ、プロジェクトチームが合同で、道産ホッケのおいしさをアピールしようと特別メニューを各社員食堂で提供した。

 提供されたのは、「ホッケの大葉天丼」と「ホッケのジャーマンポテト」。脂ののった道産ホッケは天ぷらによく合い、道産ホッケとポテトの組み合わせも相性抜群。いずれのメニューにも、北海道キリンビバレッジの「午後の紅茶おいしい無糖」を付けた。メニュー考案は、プロジェクトチームのメンバー。

 11月10日から12月2日にかけて、デンソー北海道(千歳市)やシーヴイテック北海道(苫小牧市)、アイシン北海道(同)、河村電器産業札幌工場(北広島市)の各社員食堂で、5日間計860食が提供された。

 デンソー北海道で12月2日に行われたセレモニーには、魚国総本社の大島瑞生北海道支社長やデンソー北海道の輿石将次社長、道産水産物営業プロジェクトチームの結城佳祐チームリーダー、北海道キリンビバレッジ自販機営業部の奥村政継部長らが出席。プロジェクトチームの結城氏は、「全国で圧倒的なシェア(2021年で97%)を誇るホッケの新しい食べ方を社員食堂を利用される皆さまに知っていただく機会となりうれしい」と話した。また、デンソー北海道の輿石氏は、「社員食堂での地産地消は工場設立時から重視しており、今後も今回のような取り組みを続けほしい」と語った。


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