北海道スーパー4社の2022年5月売り上げ、1人当たり買い物点数減少で節約志向反映

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 北海道に本社を置く株式上場スーパー4社の2022年5月度売上高は、コロナ禍の行動規制が解かれ、巣ごもり需要が減少したことに加え、1人当たりの買い上げ点数が減少、値上げが相次ぐ中で買い物客の節約意識が強まる傾向が見えてきた。総合スーパーは衣料が好調だった。(写真は、5月20日にリニューアルオープンした「マックスバリュ北32条店」)

 アークス(本社・札幌市中央区)傘下10社の5月度は、全店売上高が前年同期比98・2%、既存店売上高も98・2%だった。全店、既存店とも2月度から3ヵ月続いた前年超えが途切れた。客数は全店が97・2%、既存店が97・3%、客単価は全店が101・0%、既存店は100・9%となり、客数の前年割れは続いているが、商品値上げなどもあって客単価は4ヵ月連続で前年を超えた。
 北海道6社の売上高は、全店が97・2%、既存店が97・3%となり、北海道も3ヵ月続いた前年超えが途切れた。客数は全店、既存店ともに97・2%、客単価は全店、既存店ともに100・0%だった。客単価は、1月度から5ヵ月連続でかろうじて前年を超えた。
 東北3社の売上高は、全店が100・0%、既存店が100・1%になり、全店、既存店ともに今年2月から4ヵ月連続で前年を超えた。客数は全店が97・7%、既存店が97・8%、客単価は全店が102・4%、既存店が102・3%になった。同社は、収益認識会計基準適用前の数値を使用している。

 イオン北海道(本社・札幌市白石区)の5月度は、全店売上高が前年同月比102・0%、既存店売上高は103・2%になった。部門別では、衣料(レディース、服飾、キッズ、インナー、メンズ)が全店129・9%、既存店131・3%と外出機会の増加に伴い好調に推移した。食品(グロサリー、デイリー、農産、水産、畜産、デリカ、催事)は、全店が99・4%、既存店が100・6%となり、既存店は4ヵ月連続で前年を上回った。住居余暇(家電、文具、サイクル、携帯電話、ホームファッション、ヘルス&ビューティーケア)は全店が102・9%、既存店が103・9%になった。同社は、今期から収益認識会計基準を適用している。

 ダイイチ(本社・帯広市)の5月度は、全店売上高が前年同月比104・4%、既存店売上高は100・3%だった。全店売上高は昨年5月から13ヵ月連続、既存店売上高は昨年12月から6ヵ月連続で前年を超えた。部門別では、青果106・3%、水産100・1%、畜産100・8%、惣菜110・3%、デイリー110・7%、一般食品101・6%、日用雑貨103・1%、その他101・0%だった。全店ベースの客数は104・0%、客単価は100・3%。同社は昨年11月に「平岸店」(札幌市豊平区)を新規出店しており、全店ベースの客数が伸びている。

 北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の5月度は、既存店売上高が前年同月比93・4%(収益認識会計基準適用)になった。適用前の数値は95・2%。客数は93・7%、客単価は99・7%。客単価は6ヵ月ぶりに前年割れになった。

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