北海道に本社を置く株式上場スーパー4社の2021年9月度売上高前年比は、アークス(本社・札幌市中央区)とダイイチ(同・帯広市)は前年を超えたが、イオン北海道(同・札幌市白石区)と北雄ラッキー(同・同市手稲区)は前年割れだった。(写真は、「イオン旭川春光店」)

 アークスの全店売上高は前年同月比100・5%、既存店売上高は100・1%。8月の前年割れから全店、既存店ともに前年水準に戻した。客数は、全店が99・9%、既存店が99・6%、客単価は全店、既存店ともに100・6%だった。この数値には、今年4月からグループ入りしたオータニ(本社・栃木県宇都宮市)の数値も含んでいる。
 北海道のアークスグループ6社の売上高は、全店が101・5%、既存店が100・9%で、全店ベースでは6月から4ヵ月連続で前年を超え、既存店ベースでは8月の前年割れから盛り返した。客数は、全店が101・2%、既存店が100・5%、客単価は全店が100・4%、既存店が100・3%だった。東北3社の売上高は全店が99・7%、既存店が99・8%となり、今年2月以降、全店、既存店ともに8ヵ月連続で前年割れ。客数は、全店、既存店ともに98・6%、客単価も全店、既存店ともに101・2%だった。

 イオン北海道は、全店売上高、既存店売上高ともに前年同期比98・3%となり、全店ベースでは3ヵ月ぶりに前年割れ、既存店ベースは2ヵ月連続の前年割れになった。GMS(総合スーパー)は前年割れ、SM(食品スーパー)、DS(ディスカウントスーパー)は前年を超えている。客数は前年割れの状態が続いている。
 部門別では、衣料が全店、既存店ともに82・5%と振るわず、食品は全店が101・4%、既存店が101・5%だった。加工食品やリカー、デリカなど中食需要が牽引した。住居余暇は、全店、既存店ともに91・8%。

 ダイイチは、全店売上高が前年同月比106・5%、既存店売上高は107・1%。8月31日に「壱号店」(帯広市)を閉店したが、9月18日に「末広店」(旭川市)を改装開店、全店、既存店ともに6月の106%台を超える勢いを見せた。部門別では、デイリー110・5%、青果107・3%、畜産107・1%、一般食品106・6%、惣菜106・1%、その他103・1%、水産101・6%、日用雑貨96・4%。客数は102・7%、客単価は103・6%。

 北雄ラッキーの既存店売上高は前年同月比97・0%となり、4ヵ月ぶりに前年を切った。気温の影響で季節品が好調で、水産も昨年不振だったサンマ・サケが回復し売り上げ増になった。ただ、売り上げの軸になっている店舗のマイナスが全体に影響した。客数は95・1%、客単価は102・0%だった。


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