「業スー」の略称で知られる低価格食品スーパー「業務スーパー」の「西野店」(札幌市西区西野4条8丁目1—1)が、7月中旬にオープンする。札幌市内での「業務スーパー」出店は、2017年12月14日にオープンした「厚別西店」(厚別区)以来、ほぼ4年ぶりの新店となる。(写真は、「業務スーパー西野店」の出店場所)
「業務スーパー」は、神戸物産(本社・兵庫県加古川市)がFC(フランチャイズ)で展開している低価格スーパー。神戸物産が国内外で製造しているグロサリーなどPB(プライベートブランド)商品を中心に、NB(ナショナルブランド)商品、スイーツ、青果、精肉などを品揃えしている。北海道の「業務スーパー」は、Gー7スーパーマート(本社・神戸市須磨区)とケヒコ(同・横浜市神奈川区)、三和物産(同・青森県青森市)、カワサキ(同・茨城県水戸市)が展開しており、G—7スーパーマートが9店舗、ケヒコが4店舗、三和物産が2店舗、カワサキが1店舗の勢力図。
今度の「西野店」は、Gー7スーパーマートがFC展開する。出店場所は、今年1月31日で閉店した「DCMホーマック西野リフォームセンター」跡で、炭火焼肉「やまや」と同一敷地内。隣接している「DCMホーマック西野店」は継続して営業している。DCM(本社・東京都品川区)は、合併前のDCMホールディングス時代に子会社DCMサンワ(本社・青森県青森市)が展開していた「業務スーパー」を分離させ三和物産の運営に承継させた経緯がある。今度の「西野店」は、DCMグループから遠ざけた「業務スーパー」が隣接して出店することになった。なお、Gー7スーパーマートは、北海道10店舗目になる。
「業務スーパー」の全国店舗数は、21年4月末で922店舗(直営2店舗、FC920店舗)。店舗の仕入れ額で見た前年比は、今年2月まではコロナ禍による需要増で前年比110%を超えていた。しかし、3月は102・4%、4月は98・9%となっており、コロナ禍需要が一巡している。